2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + 2a$ が与えられている。ただし、$a$は定数である。 (1) $a=1$ のとき、 $y=f(x)$ のグラフの頂点の座標を求める。 (2) $f(x)$ の最小値を $a$ を用いて表し、$f(x)$ の最小値が $-1$ となるような $a$ の値を求める。 (3) $x \ge 0$ における $f(x)$ の最小値を $m$ とするとき、$m \ge -1$ となるような $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数平方完成最小値場合分けグラフ
2025/5/31

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x22ax+2af(x) = x^2 - 2ax + 2a が与えられている。ただし、aaは定数である。
(1) a=1a=1 のとき、 y=f(x)y=f(x) のグラフの頂点の座標を求める。
(2) f(x)f(x) の最小値を aa を用いて表し、f(x)f(x) の最小値が 1-1 となるような aa の値を求める。
(3) x0x \ge 0 における f(x)f(x) の最小値を mm とするとき、m1m \ge -1 となるような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) a=1a=1 のとき、f(x)=x22x+2f(x) = x^2 - 2x + 2 である。平方完成を行う。
f(x)=(x1)21+2=(x1)2+1f(x) = (x-1)^2 - 1 + 2 = (x-1)^2 + 1
よって、頂点の座標は (1,1)(1, 1) である。
(2) f(x)=x22ax+2af(x) = x^2 - 2ax + 2a を平方完成する。
f(x)=(xa)2a2+2af(x) = (x-a)^2 - a^2 + 2a
よって、f(x)f(x) の最小値は a2+2a-a^2 + 2a である。
f(x)f(x) の最小値が 1-1 となるとき、a2+2a=1-a^2 + 2a = -1 である。
a22a1=0a^2 - 2a - 1 = 0
a=2±4+42=2±82=2±222=1±2a = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 4}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{8}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{2}}{2} = 1 \pm \sqrt{2}
(3) x0x \ge 0 における f(x)f(x) の最小値を mm とする。
f(x)=(xa)2a2+2af(x) = (x-a)^2 - a^2 + 2a
軸は x=ax=a である。
場合分けをする。
(i) a0a \ge 0 のとき
m=a2+2am = -a^2 + 2a
m1m \ge -1 より a2+2a1-a^2 + 2a \ge -1
a22a10a^2 - 2a - 1 \le 0
12a1+21 - \sqrt{2} \le a \le 1 + \sqrt{2}
a0a \ge 0 より 0a1+20 \le a \le 1 + \sqrt{2}
(ii) a<0a < 0 のとき
x0x \ge 0 において f(x)f(x) は増加関数であるから、x=0x=0 で最小値をとる。
m=f(0)=2am = f(0) = 2a
m1m \ge -1 より 2a12a \ge -1
a12a \ge -\frac{1}{2}
a<0a < 0 より 12a<0-\frac{1}{2} \le a < 0
以上より、12a1+2-\frac{1}{2} \le a \le 1 + \sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標: (1,1)(1, 1)
(2) f(x)f(x) の最小値: a2+2a-a^2 + 2a, aa の値: 1±21 \pm \sqrt{2}
(3) aa の値の範囲: 12a1+2-\frac{1}{2} \le a \le 1 + \sqrt{2}

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