A(-2, 0), B(2, 0), C(0, 1)の3点がある。0 < p < qを満たす点P(0, p), Q(0, q)について、線分PQの中点がCとなるように取る。直線APと直線BQの交点をRとする。 (1) 点Rの座標をpで表せ。 (2) 点Rの軌跡を図示せよ。

幾何学軌跡座標平面直線放物線連立方程式
2025/6/1

1. 問題の内容

A(-2, 0), B(2, 0), C(0, 1)の3点がある。0 < p < qを満たす点P(0, p), Q(0, q)について、線分PQの中点がCとなるように取る。直線APと直線BQの交点をRとする。
(1) 点Rの座標をpで表せ。
(2) 点Rの軌跡を図示せよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、線分PQの中点がCであるという条件から、pとqの関係を求める。
P(0, p), Q(0, q)の中点の座標は、
(0+02,p+q2)=(0,p+q2)\left( \frac{0+0}{2}, \frac{p+q}{2} \right) = \left( 0, \frac{p+q}{2} \right)
これがC(0, 1)と一致するので、
p+q2=1\frac{p+q}{2} = 1
p+q=2p+q = 2
q=2pq = 2 - p
次に、直線APと直線BQの方程式を求める。
直線APは、A(-2, 0), P(0, p)を通るので、
y0x(2)=p00(2)\frac{y-0}{x-(-2)} = \frac{p-0}{0-(-2)}
yx+2=p2\frac{y}{x+2} = \frac{p}{2}
y=p2(x+2)y = \frac{p}{2}(x+2)
y=p2x+py = \frac{p}{2}x + p
直線BQは、B(2, 0), Q(0, q)を通るので、q = 2-pを代入して
y0x2=q002=2p2\frac{y-0}{x-2} = \frac{q-0}{0-2} = \frac{2-p}{-2}
y=p22(x2)y = \frac{p-2}{2}(x-2)
y=p22x(p2)y = \frac{p-2}{2}x - (p-2)
y=p22xp+2y = \frac{p-2}{2}x - p + 2
Rは直線APと直線BQの交点なので、2つの式を連立して解く。
p2x+p=p22xp+2\frac{p}{2}x + p = \frac{p-2}{2}x - p + 2
p(p2)2x=2p+2\frac{p - (p - 2)}{2}x = -2p + 2
22x=2p+2\frac{2}{2}x = -2p + 2
x=2p+2=22px = -2p + 2 = 2 - 2p
これを直線APの式に代入すると、
y=p2(22p)+py = \frac{p}{2}(2 - 2p) + p
y=pp2+py = p - p^2 + p
y=2pp2y = 2p - p^2
したがって、Rの座標は(22p,2pp2)(2-2p, 2p - p^2)
(2)
Rの座標を(X, Y)とすると、
X=22pX = 2 - 2p
Y=2pp2Y = 2p - p^2
p=1X2p = 1 - \frac{X}{2}
これをYの式に代入すると、
Y=2(1X2)(1X2)2Y = 2(1 - \frac{X}{2}) - (1 - \frac{X}{2})^2
Y=2X(1X+X24)Y = 2 - X - (1 - X + \frac{X^2}{4})
Y=2X1+XX24Y = 2 - X - 1 + X - \frac{X^2}{4}
Y=1X24Y = 1 - \frac{X^2}{4}
Y=14X2+1Y = -\frac{1}{4}X^2 + 1
これは上に凸の放物線。
0<p<q0 < p < qであり、p+q=2p+q=2より、0<p<10 < p < 1
X=22pX = 2 - 2pより、22(1)<X<22(0)2 - 2(1) < X < 2 - 2(0)
0<X<20 < X < 2
したがって、Rの軌跡は、放物線Y=14X2+1Y = -\frac{1}{4}X^2 + 10<X<20 < X < 2の部分である。

3. 最終的な答え

(1) Rの座標:(22p,2pp2)(2-2p, 2p - p^2)
(2) Rの軌跡:放物線y=14x2+1y = -\frac{1}{4}x^2 + 10<x<20 < x < 2の部分(グラフは省略)

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