与えられた積分を計算する問題です。積分は $\int e^{-7x^2}dx$ です。

解析学積分定積分置換積分誤差関数特殊関数
2025/3/26

1. 問題の内容

与えられた積分を計算する問題です。積分は e7x2dx\int e^{-7x^2}dx です。

2. 解き方の手順

この積分は、初等関数では表すことができません。つまり、基本的な関数(多項式、指数関数、三角関数など)の組み合わせでは正確な表現ができないということです。
この積分は、特殊関数である誤差関数(erf)を用いて表現できます。誤差関数は以下のように定義されます。
erf(x)=2π0xet2dterf(x) = \frac{2}{\sqrt{\pi}}\int_{0}^{x} e^{-t^2}dt
元の積分 e7x2dx\int e^{-7x^2}dx を誤差関数の形に近づけるように変形します。
まず、u=7xu = \sqrt{7}x と置換すると、du=7dxdu = \sqrt{7}dx となり、dx=17dudx = \frac{1}{\sqrt{7}}du となります。
したがって、積分は次のようになります。
e7x2dx=eu217du=17eu2du\int e^{-7x^2}dx = \int e^{-u^2} \frac{1}{\sqrt{7}}du = \frac{1}{\sqrt{7}} \int e^{-u^2}du
ここで、誤差関数の定義を参考にすると、eu2du\int e^{-u^2}du は誤差関数に関係していることがわかります。誤差関数の積分形の定数倍であることを考慮すると、
eu2du=π2erf(u)+C\int e^{-u^2} du = \frac{\sqrt{\pi}}{2} erf(u) + C
となります。したがって、元の積分は
17eu2du=17π2erf(u)+C=π27erf(7x)+C\frac{1}{\sqrt{7}} \int e^{-u^2}du = \frac{1}{\sqrt{7}} \cdot \frac{\sqrt{\pi}}{2} erf(u) + C = \frac{\sqrt{\pi}}{2\sqrt{7}} erf(\sqrt{7}x) + C
となります。

3. 最終的な答え

π27erf(7x)+C\frac{\sqrt{\pi}}{2\sqrt{7}} erf(\sqrt{7}x) + C

「解析学」の関連問題

関数 $f(t) = \int_{-1}^{1} |(x-t+2)(x+t)| dx$ (ただし $t \geq 1$) について、以下の問いに答える。 (1) $f(t)$ を求めよ。 (2) $f...

積分絶対値関数の最小値微分
2025/5/14

以下の6つの関数の周期を答える問題です。 (1) $y = \sin \theta$ (2) $y = \cos \theta$ (3) $y = \tan \theta$ (4) $y = 2\si...

三角関数周期
2025/5/14

与えられた関数を微分する問題です。ただし、$x > 0$ とします。 (1) $y = (x-1)\sqrt{x}$ (2) $y = \frac{\sqrt{x}}{x+2}$

微分関数の微分積の微分商の微分
2025/5/14

与えられた関数 $y = \frac{\log x - 1}{x}$ の導関数を求める。

導関数微分対数関数商の微分公式
2025/5/14

関数 $y = (\log x + 1) \log x$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

導関数対数関数微分積の微分
2025/5/14

$\lim_{x \to 0} \frac{\sin 3x - \sin x}{x}$ を計算する問題です。

極限三角関数公式の適用
2025/5/14

与えられた関数を微分する問題です。 (1) $y = (x^2 + x)(e^{3x} + 1)$ (2) $y = (e^x + 2)(e^{2x} - 1)$

微分積の微分指数関数
2025/5/14

問題は、与えられた関数を微分することです。 (1) $(3x^2+5x+1)e^{3x^2+2x+1}$ を $x$ について微分する。 (2) $3e^{3x}+4e^{2x}-e^{x}$ を $...

微分指数関数積の微分合成関数の微分
2025/5/14

与えられた関数を微分する問題です。関数の形は、積の形、商の形、合成関数の形など様々です。公式3.1~3.4、4.7を用いることが指示されています。

微分合成関数積の微分商の微分
2025/5/14

与えられた8つの関数について、微分を計算する問題です。 (1) $y = (3x-1)e^{2x}$ (2) $y = e^{-x}(e^{4x}+1)$ (3) $y = \frac{e^{-x}+...

微分導関数指数関数合成関数積の微分商の微分
2025/5/14