与えられた三角関数のグラフについて、以下の問いに答えます。 (1) 振幅と周期を求めます。 (2) $y = \sin x$ をどのように変換したものか求めます。 (3) $y = \cos x$ をどのように変換したものか求めます。

解析学三角関数グラフ振幅周期平行移動関数の変換
2025/6/1

1. 問題の内容

与えられた三角関数のグラフについて、以下の問いに答えます。
(1) 振幅と周期を求めます。
(2) y=sinxy = \sin x をどのように変換したものか求めます。
(3) y=cosxy = \cos x をどのように変換したものか求めます。

2. 解き方の手順

(1) 振幅と周期を求める
グラフより、最大値は1、最小値は-3である。
振幅は、1(3)2=42=2\frac{1 - (-3)}{2} = \frac{4}{2} = 2 である。
周期は、例えば、π12\frac{\pi}{12} から 13π12\frac{13\pi}{12} (図示されていないが、7π12\frac{7\pi}{12} から 19π12\frac{19\pi}{12}でもよい)までなので、13π12π12=12π12=π\frac{13\pi}{12} - \frac{\pi}{12} = \frac{12\pi}{12} = \pi である。
(2) y=sinxy = \sin x からの変換を求める
まず、振幅が2倍になっているので、y=2sinxy = 2\sin x となる。
次に、グラフがy軸方向に-1だけ平行移動しているので、y=2sinx1y = 2\sin x - 1 となる。
最後に、周期がπ\piになっているので、xxの係数を考える。
y=2sinBx1y = 2\sin Bx - 1の周期は2πB\frac{2\pi}{B}である。
周期がπ\piなので、2πB=π\frac{2\pi}{B} = \piとなり、B=2B = 2である。
さらに、グラフはx=5π12x = \frac{5\pi}{12}sin\sinの値が0になっている。
y=2sin(2x+C)1y = 2\sin(2x + C) - 1となるようなCCを求める。
x=5π12x = \frac{5\pi}{12}のとき、2(5π12)+C=02(\frac{5\pi}{12}) + C = 0なので、C=5π6C = -\frac{5\pi}{6}となる。
したがって、y=2sin(2x5π6)1y = 2\sin(2x - \frac{5\pi}{6}) - 1となる。
y=2sin(2(x5π12))1y = 2\sin(2(x - \frac{5\pi}{12})) - 1
(3) y=cosxy = \cos x からの変換を求める
まず、振幅が2倍になっているので、y=2cosxy = 2\cos x となる。
次に、グラフがy軸方向に-1だけ平行移動しているので、y=2cosx1y = 2\cos x - 1 となる。
最後に、周期がπ\piになっているので、xxの係数を考える。
y=2cosBx1y = 2\cos Bx - 1の周期は2πB\frac{2\pi}{B}である。
周期がπ\piなので、2πB=π\frac{2\pi}{B} = \piとなり、B=2B = 2である。
y=2cos2x1y = 2\cos 2x - 1
グラフはx=π12x = \frac{\pi}{12}のとき、y=1y = 1となる。
y=2cos(2x+C)1y = 2\cos(2x + C) - 1x=π12x = \frac{\pi}{12}を代入すると、
1=2cos(2π12+C)11 = 2\cos(2\frac{\pi}{12} + C) - 1
2=2cos(π6+C)2 = 2\cos(\frac{\pi}{6} + C)
1=cos(π6+C)1 = \cos(\frac{\pi}{6} + C)
π6+C=0\frac{\pi}{6} + C = 0
C=π6C = -\frac{\pi}{6}
y=2cos(2xπ6)1y = 2\cos(2x - \frac{\pi}{6}) - 1
y=2cos(2(xπ12))1y = 2\cos(2(x - \frac{\pi}{12})) - 1

3. 最終的な答え

(1) 振幅: 2, 周期: π\pi
(2) y=2sin(2(x5π12))1y = 2\sin(2(x - \frac{5\pi}{12})) - 1
(3) y=2cos(2(xπ12))1y = 2\cos(2(x - \frac{\pi}{12})) - 1

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