2次方程式 $x^2 - 7x - 1 = 0$ の2つの解を $\alpha$, $\beta$ とするとき、次の2数を解とする2次方程式をそれぞれ1つ作る問題です。 (1) $\alpha - 2$, $\beta - 2$ (2) $\frac{2}{\alpha}$, $\frac{2}{\beta}$ (3) $\alpha + \beta$, $\alpha \beta$

代数学二次方程式解と係数の関係解の変換
2025/6/1

1. 問題の内容

2次方程式 x27x1=0x^2 - 7x - 1 = 0 の2つの解を α\alpha, β\beta とするとき、次の2数を解とする2次方程式をそれぞれ1つ作る問題です。
(1) α2\alpha - 2, β2\beta - 2
(2) 2α\frac{2}{\alpha}, 2β\frac{2}{\beta}
(3) α+β\alpha + \beta, αβ\alpha \beta

2. 解き方の手順

まず、解と係数の関係から、α+β\alpha + \betaαβ\alpha \beta の値を求めます。
与えられた2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の2つの解を α\alpha, β\beta とすると、解と係数の関係は以下のようになります。
α+β=ba\alpha + \beta = -\frac{b}{a}
αβ=ca\alpha \beta = \frac{c}{a}
今回の場合は、a=1a=1, b=7b=-7, c=1c=-1 なので、
α+β=71=7\alpha + \beta = -\frac{-7}{1} = 7
αβ=11=1\alpha \beta = \frac{-1}{1} = -1
となります。
(1) α2\alpha - 2β2\beta - 2 を解とする2次方程式を作ります。
2つの解の和 (α2)+(β2)=α+β4=74=3(\alpha - 2) + (\beta - 2) = \alpha + \beta - 4 = 7 - 4 = 3
2つの解の積 (α2)(β2)=αβ2(α+β)+4=12(7)+4=114+4=11(\alpha - 2)(\beta - 2) = \alpha \beta - 2(\alpha + \beta) + 4 = -1 - 2(7) + 4 = -1 - 14 + 4 = -11
よって、求める2次方程式は、x23x11=0x^2 - 3x - 11 = 0 となります。
(2) 2α\frac{2}{\alpha}2β\frac{2}{\beta} を解とする2次方程式を作ります。
2つの解の和 2α+2β=2(1α+1β)=2(α+βαβ)=2(71)=14\frac{2}{\alpha} + \frac{2}{\beta} = 2 \left(\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta}\right) = 2 \left(\frac{\alpha + \beta}{\alpha \beta}\right) = 2 \left(\frac{7}{-1}\right) = -14
2つの解の積 2α2β=4αβ=41=4\frac{2}{\alpha} \cdot \frac{2}{\beta} = \frac{4}{\alpha \beta} = \frac{4}{-1} = -4
よって、求める2次方程式は、x2+14x4=0x^2 + 14x - 4 = 0 となります。
(3) α+β\alpha + \betaαβ\alpha \beta を解とする2次方程式を作ります。
α+β=7\alpha + \beta = 7
αβ=1\alpha \beta = -1
2つの解の和 (α+β)+(αβ)=7+(1)=6(\alpha + \beta) + (\alpha \beta) = 7 + (-1) = 6
2つの解の積 (α+β)(αβ)=7(1)=7(\alpha + \beta)(\alpha \beta) = 7(-1) = -7
よって、求める2次方程式は、x26x7=0x^2 - 6x - 7 = 0 となります。

3. 最終的な答え

(1) x23x11=0x^2 - 3x - 11 = 0
(2) x2+14x4=0x^2 + 14x - 4 = 0
(3) x26x7=0x^2 - 6x - 7 = 0

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