(1) OR : RAを求める
まず、点Qについて、OMとAPの交点なので、実数s, tを用いて
OQ=sOM=s(2OA+OB) OQ=OA+t(OP−OA)=(1−t)OA+tOP=(1−t)OA+tsinθOB と表せる。よって
2s=1−t 2s=tsinθ したがって、1−t=tsinθ より、 t=1+sinθ1。 OQ=(1−1+sinθ1)OA+1+sinθsinθOB=1+sinθsinθOA+1+sinθsinθOB 次に、点Rについて、直線BQと辺OAの交点なので、実数uを用いて
OR=uOA OR=OB+v(OQ−OB)=OB+v(1+sinθsinθOA+1+sinθsinθOB−OB)=1+sinθvsinθOA+(1−v+1+sinθvsinθ)OB=1+sinθvsinθOA+(1−1+sinθv)OB したがって、
u=1+sinθvsinθ 0=1−1+sinθv より、 v=1+sinθ。 u=1+sinθ(1+sinθ)sinθ=sinθ OR=sinθOA したがって、OR : RA = sinθ:(1−sinθ) (2) Vを求める
OS=cosθ+(1−cosθ)cosθOB+cosθ+(1−cosθ)1−cosθOC=cosθOB+(1−cosθ)OC OA=sinθ1OR V=61∣OR⋅(OM×OS)∣=61∣sinθOA⋅(2OA+OB×(cosθOB+(1−cosθ)OC))∣=121sinθ∣OA⋅(OA×(cosθOB+(1−cosθ)OC)+OB×(cosθOB+(1−cosθ)OC))∣=121sinθ∣OA⋅(OB×(1−cosθ)OC)∣=121sinθ(1−cosθ)∣OA⋅(OB×OC)∣ 四面体OABCの体積は1なので、61∣OA⋅(OB×OC)∣=1。 したがって、
V=121sinθ(1−cosθ)×6=21sinθ(1−cosθ) (3) θが 0<θ<2π の範囲で動くとき、Vの最大値およびそのときのθの値を求める V=21sinθ(1−cosθ) を微分する。 dθdV=21(cosθ(1−cosθ)+sinθsinθ)=21(cosθ−cos2θ+sin2θ)=21(cosθ−cos2θ+1−cos2θ)=21(−2cos2θ+cosθ+1)=21(2cosθ+1)(−cosθ+1) dθdV=0 となるのは、cosθ=1 または cosθ=−21。 0<θ<2π より、cosθ=1 は θ=0 となり範囲外。 cosθ=−21 も範囲外。 dθdV=21(1+cosθ)(1−cosθ)≥0 より、θ=0 で極小値を取る。 V′(θ)=21(−2cos2(θ)+cos(θ)+1)=−21(2cos(θ)+1)(cos(θ)−1). V′(θ)=0 のとき cos(θ)=−21 または cos(θ)=1. cos(θ)=−21 は θ=32π∈/(0,2π). cos(θ)=1 は θ=0∈/(0,2π). cos(θ)=21 となる θ=3π で考える. θ=3π のとき、V=21×23×(1−21)=83 θ=3πの前後で符号が変化することを確かめる。 例えばθ=4π,V=21×22×(1−22)=42(1−22) θ=2π,V=21 cos(θ)=21 になる θの値がないから、θ=3π で極大値を持つとは言えない。 θ=arccos(−21)=32πなので範囲外。 f(x)=sin(x)(1−cos(x))の最大値を求める。 f(x)=sin(x)−sin(x)cos(x) f′(x)=cos(x)−cos2(x)+sin2(x)=cos(x)−cos2(x)+1−cos2(x)=1+cos(x)−2cos2(x). f′(x)=0のとき、2cos2(x)−cos(x)−1=0 (2cos(x)+1)(cos(x)−1)=0. cos(x)=1 or cos(x)=−21 x=0 or x=32π. よって区間の端のθ=2πでV=21が最大。