与えられた命題「2つの正の整数 $x$, $y$ について、$x^2 + y^2$ が奇数ならば、$x$, $y$ の少なくとも1つは奇数である」の対偶を作り、その対偶の真偽を判定することで、元の命題の真偽を判定する。

数論命題対偶整数の性質偶数奇数真偽判定
2025/6/1

1. 問題の内容

与えられた命題「2つの正の整数 xx, yy について、x2+y2x^2 + y^2 が奇数ならば、xx, yy の少なくとも1つは奇数である」の対偶を作り、その対偶の真偽を判定することで、元の命題の真偽を判定する。

2. 解き方の手順

(1) 与えられた命題の対偶を作る。
元の命題は「x2+y2x^2 + y^2 が奇数ならば、xx または yy が奇数である」という形である。この対偶は「xxyy も奇数でないならば、x2+y2x^2 + y^2 は奇数でない」となる。これはつまり、「xxyy も偶数ならば、x2+y2x^2 + y^2 は偶数である」と言い換えられる。
(2) 対偶の真偽を判定する。
xxyy が偶数であるとする。このとき、x=2mx = 2m, y=2ny = 2n (ただし、mm, nn は整数) と表せる。
すると、x2+y2=(2m)2+(2n)2=4m2+4n2=4(m2+n2)x^2 + y^2 = (2m)^2 + (2n)^2 = 4m^2 + 4n^2 = 4(m^2 + n^2) となる。
m2+n2m^2 + n^2 は整数なので、4(m2+n2)4(m^2 + n^2) は4の倍数であり、したがって偶数である。
よって、「xxyy も偶数ならば、x2+y2x^2 + y^2 は偶数である」は真である。
(3) 元の命題の真偽を判定する。
対偶が真であるとき、元の命題も真である。

3. 最終的な答え

与えられた命題「2つの正の整数 xx, yy について、x2+y2x^2 + y^2 が奇数ならば、xx, yy の少なくとも1つは奇数である」は真である。

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