長方形の花壇の周りに幅 $a$ の道がついている。道の面積を $S$、道の真ん中を通る線の長さを $l$ とするとき、$S = al$ となることを証明する問題です。ここで、花壇の縦の長さは $p$、横の長さは $q$ であり、道の四隅はおうぎ型になっています。

幾何学面積周の長さ長方形図形
2025/6/1

1. 問題の内容

長方形の花壇の周りに幅 aa の道がついている。道の面積を SS、道の真ん中を通る線の長さを ll とするとき、S=alS = al となることを証明する問題です。ここで、花壇の縦の長さは pp、横の長さは qq であり、道の四隅はおうぎ型になっています。

2. 解き方の手順

花壇の縦の長さを pp、横の長さを qq とすると、花壇の周りの長さは 2p+2q2p + 2q です。
道の四隅はおうぎ形になっているので、四隅を合わせると半径 aa の円になります。したがって、道の面積 SS は、長方形の部分の面積 2ap+2aq2ap + 2aq と、円の面積 πa2\pi a^2 の和になります。
したがって、
S=2ap+2aq+πa2S = 2ap + 2aq + \pi a^2
一方、道の真ん中を通る線の長さ ll は、花壇の周りの長さ 2p+2q2p + 2q に、半径 aa の円周の長さ 2πa2\pi a を足したものです。したがって、
l=2p+2q+2πal = 2p + 2q + 2\pi a
ここで、alal を計算すると、
al=a(2p+2q+2πa)=2ap+2aq+2πa2al = a(2p + 2q + 2\pi a) = 2ap + 2aq + 2\pi a^2
花壇の四隅にあるおうぎ形を合わせたものは半径 aa の円なので、その円周は 2πa2 \pi a です。道の真ん中を通る線の長さ ll は、花壇の周の長さ 2p+2q2p+2q に、半径 aa の円周 2πa2 \pi a を加えたものになります。
l=2p+2q+2πal=2p+2q+2\pi a
よって、alal
al=a(2p+2q+2πa)=2ap+2aq+2πa2al=a(2p+2q+2\pi a)=2ap+2aq+2\pi a^2
道の面積 SS は、長方形部分 2ap+2aq2ap+2aq と、四隅のおうぎ形を合わせた円(面積は πa2\pi a^2)の和で表されます。
S=2ap+2aq+πa2S=2ap+2aq+\pi a^2
ここで四隅の扇形を合わせた半径aの円の円周が 2πa2 \pi a であるから、道の中央を通る線は、花壇の周囲に半径 a の円周の半分を加えたものになるため、l=2p+2q+2πal=2p+2q+2\pi a となります。
したがって、
al=a(2p+2q+2πa)=2ap+2aq+2πa2al = a(2p + 2q + 2 \pi a) = 2ap + 2aq + 2 \pi a^2
しかし、このままだと、S=alS=al になりません。四隅が扇形になるのではなく、単に長方形の花壇の周りに幅 a の道が付いていると解釈すると、S=alS=al を示すことができます。
まず、道を含めた長方形の縦の長さは p+2ap+2a、横の長さは q+2aq+2a です。
道の面積は、全体 (p+2a)(q+2a)(p+2a)(q+2a) から花壇の面積 pqpq を引いたものなので、
S=(p+2a)(q+2a)pq=pq+2ap+2aq+4a2pq=2ap+2aq+4a2S=(p+2a)(q+2a)-pq=pq+2ap+2aq+4a^2-pq=2ap+2aq+4a^2
道の真ん中を通る線の長さ ll は、縦の長さ p+ap+a、横の長さ q+aq+a の長方形の周の長さなので、
l=2(p+a)+2(q+a)=2p+2a+2q+2a=2p+2q+4al=2(p+a)+2(q+a)=2p+2a+2q+2a=2p+2q+4a
よって、
al=a(2p+2q+4a)=2ap+2aq+4a2al=a(2p+2q+4a)=2ap+2aq+4a^2
したがって、S=alS=al である。

3. 最終的な答え

S=alS = al

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