平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを3:1に内分する点をEとし、対角線BDを4:1に内分する点をFとする。このとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明せよ。

幾何学ベクトル平行四辺形内分一直線上の点証明
2025/6/1

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを3:1に内分する点をEとし、対角線BDを4:1に内分する点をFとする。このとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明せよ。

2. 解き方の手順

ベクトルを用いて証明する。
AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d} とおく。
点Eは辺CDを3:1に内分するので、
AE=AD+DE=d+14DC=d+14b\vec{AE} = \vec{AD} + \vec{DE} = \vec{d} + \frac{1}{4}\vec{DC} = \vec{d} + \frac{1}{4}\vec{b}
点Fは対角線BDを4:1に内分するので、
AF=4AD+AB4+1=15b+45d\vec{AF} = \frac{4\vec{AD} + \vec{AB}}{4+1} = \frac{1}{5}\vec{b} + \frac{4}{5}\vec{d}
次に、AE=kAF \vec{AE} = k \vec{AF} となる実数kが存在することを示すことを目指す。
もしそのようなkが存在すれば、AE\vec{AE}AF\vec{AF} は平行なので、A, F, Eは一直線上にあるといえる。
AE=d+14b=k(15b+45d)\vec{AE} = \vec{d} + \frac{1}{4}\vec{b} = k(\frac{1}{5}\vec{b} + \frac{4}{5}\vec{d})
=k5b+4k5d= \frac{k}{5}\vec{b} + \frac{4k}{5}\vec{d}
b\vec{b}d\vec{d} は一次独立なので、
14=k5\frac{1}{4} = \frac{k}{5} かつ 1=4k51 = \frac{4k}{5} が成り立つ必要がある。
よって k=54k = \frac{5}{4}
14=5/45=14\frac{1}{4} = \frac{5/4}{5} = \frac{1}{4}
1=4(5/4)5=55=11 = \frac{4(5/4)}{5} = \frac{5}{5} = 1
よって、k = 5/4 が存在することが示された。
したがって、AE=54AF\vec{AE} = \frac{5}{4} \vec{AF} となるので、AE\vec{AE}AF\vec{AF} は平行。
Aを始点とする平行なベクトルなので、3点A, F, Eは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点A, F, Eは一直線上にある。

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