与えられた(ア)~(ウ)の記述のうち、正しいものをすべて選び、正しくないものについてはその理由を説明する問題です。

数論素数倍数約数整数の性質
2025/6/1

1. 問題の内容

与えられた(ア)~(ウ)の記述のうち、正しいものをすべて選び、正しくないものについてはその理由を説明する問題です。

2. 解き方の手順

(ア) 10以下の自然数のうち、素数は4個あり、その4個の素数の積は、6の倍数である。
まず、10以下の素数をすべて書き出します。それは2, 3, 5, 7 です。
よって、10以下の素数は4個であるという記述は正しいです。
次に、これらの素数の積を計算します。
2×3×5×7=2102 \times 3 \times 5 \times 7 = 210
210 は6で割り切れるか確認します。 210÷6=35210 \div 6 = 35 なので、210は6の倍数です。
したがって、(ア)の記述は正しいです。
(イ) 素数と素数の積は、素数である。
素数は1とその数自身のみを約数に持つ数です。
もし、2つの素数 ppqq の積が素数であると仮定すると、p×qp \times q1,p,q,p×q1, p, q, p \times q を約数に持つことになります。p1p \ne 1 かつ q1q \ne 1 であり、pp×qp \ne p \times q かつ qp×qq \ne p \times q であるから、素数ではありません。
例えば、2×3=62 \times 3 = 6 であり、6は素数ではありません。
したがって、(イ)の記述は正しくありません。
(ウ) 252は、6の倍数であり、14の倍数でもある。
252が6の倍数であるか確認します。252÷6=42252 \div 6 = 42 なので、252は6の倍数です。
252が14の倍数であるか確認します。252÷14=18252 \div 14 = 18 なので、252は14の倍数です。
したがって、(ウ)の記述は正しいです。

3. 最終的な答え

正しい記述は(ア)と(ウ)です。
(イ)は正しくありません。理由は、素数と素数の積は少なくとも 1, その2つの素数、そして積自身の4つの約数を持つため、素数にはなり得ないからです。

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