平行四辺形ABCDにおいて、$\angle A = 60^\circ$ であり、AB=4cm、AD=6cmである。$\angle A$と$\angle D$の二等分線がBCと交わる点をそれぞれE, Fとする。また、線分AEとDFの交点をGとする。 (6) DG:GF を最も簡単な整数の比で求める。 (7) 面積比 $\triangle AGD : \triangle EGF$ を最も簡単な整数の比で求める。 (8) 線分AEの長さを求める。

幾何学平行四辺形角度二等分線相似面積比余弦定理
2025/6/1

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、A=60\angle A = 60^\circ であり、AB=4cm、AD=6cmである。A\angle AD\angle Dの二等分線がBCと交わる点をそれぞれE, Fとする。また、線分AEとDFの交点をGとする。
(6) DG:GF を最も簡単な整数の比で求める。
(7) 面積比 AGD:EGF\triangle AGD : \triangle EGF を最も簡単な整数の比で求める。
(8) 線分AEの長さを求める。

2. 解き方の手順

(6)
AD//BCより、DAF=AFE\angle DAF = \angle AFE
DAF=FAD\angle DAF = \angle FADA\angle A の二等分線)なので、AFE=FAD\angle AFE = \angle FAD となり、ADF\triangle ADFは二等辺三角形である。
よって、DF = AD = 6cm。
同様に、ABE\triangle ABEも二等辺三角形である。
よって、BE = AB = 4cm。
DAF=AFE\angle DAF=\angle AFE より ADG\triangle ADGEFG\triangle EFG は相似である。
AD = 6cm、FE = BC - BE - FC = AD - AB - AB = 6 - 4 -4 = -2
FC = 4
BE = 4
EC = 2
EF = 6-2*4 = -2
EC=BC-BE
EC=6-4=2
AD//BC より、DAF=AFE\angle DAF = \angle AFEADF=ADE\angle ADF = \angle ADE であるから、ADG\triangle ADGFGE\triangle FGE は相似である。
相似比は AD:FE に等しい。FE = BC - BE - CF。平行四辺形なのでBC = AD = 6。二等辺三角形より、CF = AD = 4。BE = AB = 4。よって、FE = 6-4-4 = -2。長さとしてFE = 2。
相似比は AD:FE = 6:2 = 3:1。
DG:GF = 3:1。
(7)
AGD\triangle AGDEGF\triangle EGF は相似で、相似比は 3:1。
面積比は相似比の二乗なので、
AGD:EGF=32:12=9:1\triangle AGD : \triangle EGF = 3^2 : 1^2 = 9:1
(8)
ABE\triangle ABEは二等辺三角形であり、AB=BE=4AB=BE=4B=180A=18060=120\angle B=180^\circ - \angle A=180^\circ - 60^\circ = 120^\circ
ABE\triangle ABEにおいて余弦定理より
AE2=AB2+BE22ABBEcosBAE^2 = AB^2 + BE^2 - 2 \cdot AB \cdot BE \cdot \cos{\angle B}
AE2=42+42244cos120AE^2 = 4^2 + 4^2 - 2 \cdot 4 \cdot 4 \cdot \cos{120^\circ}
AE2=16+1632(12)AE^2 = 16 + 16 - 32 \cdot (-\frac{1}{2})
AE2=32+16=48AE^2 = 32 + 16 = 48
AE=48=43AE = \sqrt{48} = 4\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(6) 3:1
(7) 9:1
(8) 434\sqrt{3} cm

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