(1) 整式 $P(x) = 3x^3 + 6x^2 + kx + 5$ を $x+3$ で割った余りが $-1$ となるように定数 $k$ の値を定める。 (2) 整式 $P(x) = 6x^3 + kx^2 + 5x + 3$ を $2x+1$ で割った余りが $2$ となるように定数 $k$ の値を定める。 (3) ある整式を $(x+2)(x-3)$ で割ると、余りが $2x+1$ である。この整式を $x-3$ で割った余りを求める。 (4) ある整式を $2x^2+x-1$ で割ると、余りが $4x-1$ である。この整式を $2x-1$ で割った余りを求める。

代数学整式剰余の定理多項式の割り算因数定理
2025/6/2

1. 問題の内容

(1) 整式 P(x)=3x3+6x2+kx+5P(x) = 3x^3 + 6x^2 + kx + 5x+3x+3 で割った余りが 1-1 となるように定数 kk の値を定める。
(2) 整式 P(x)=6x3+kx2+5x+3P(x) = 6x^3 + kx^2 + 5x + 32x+12x+1 で割った余りが 22 となるように定数 kk の値を定める。
(3) ある整式を (x+2)(x3)(x+2)(x-3) で割ると、余りが 2x+12x+1 である。この整式を x3x-3 で割った余りを求める。
(4) ある整式を 2x2+x12x^2+x-1 で割ると、余りが 4x14x-1 である。この整式を 2x12x-1 で割った余りを求める。

2. 解き方の手順

(1) 剰余の定理より、P(3)=1P(-3) = -1。よって、
3(3)3+6(3)2+k(3)+5=13(-3)^3 + 6(-3)^2 + k(-3) + 5 = -1
81+543k+5=1-81 + 54 - 3k + 5 = -1
223k=1-22 - 3k = -1
3k=21-3k = 21
k=7k = -7
(2) 剰余の定理より、P(12)=2P(-\frac{1}{2}) = 2。よって、
6(12)3+k(12)2+5(12)+3=26(-\frac{1}{2})^3 + k(-\frac{1}{2})^2 + 5(-\frac{1}{2}) + 3 = 2
68+k452+3=2-\frac{6}{8} + \frac{k}{4} - \frac{5}{2} + 3 = 2
34+k4104+124=2-\frac{3}{4} + \frac{k}{4} - \frac{10}{4} + \frac{12}{4} = 2
14+k4=2-\frac{1}{4} + \frac{k}{4} = 2
k4=94\frac{k}{4} = \frac{9}{4}
k=9k = 9
(3) ある整式を Q(x)Q(x) とすると、Q(x)=(x+2)(x3)A(x)+2x+1Q(x) = (x+2)(x-3)A(x) + 2x+1 と表せる。A(x)A(x) は商である。
Q(3)Q(3) を求める。
Q(3)=(3+2)(33)A(3)+2(3)+1Q(3) = (3+2)(3-3)A(3) + 2(3) + 1
Q(3)=0+6+1Q(3) = 0 + 6 + 1
Q(3)=7Q(3) = 7
よって、余りは7。
(4) ある整式を R(x)R(x) とすると、R(x)=(2x2+x1)B(x)+4x1R(x) = (2x^2+x-1)B(x) + 4x-1 と表せる。B(x)B(x) は商である。
2x2+x1=(2x1)(x+1)2x^2+x-1 = (2x-1)(x+1) より、R(x)=(2x1)(x+1)B(x)+4x1R(x) = (2x-1)(x+1)B(x) + 4x-1
R(x)R(x)2x12x-1 で割った余りを求めるので、x=12x = \frac{1}{2} を代入する。
R(12)=(2(12)1)(12+1)B(12)+4(12)1R(\frac{1}{2}) = (2(\frac{1}{2})-1)(\frac{1}{2}+1)B(\frac{1}{2}) + 4(\frac{1}{2})-1
R(12)=(11)(32)B(12)+21R(\frac{1}{2}) = (1-1)(\frac{3}{2})B(\frac{1}{2}) + 2 - 1
R(12)=0+1R(\frac{1}{2}) = 0 + 1
R(12)=1R(\frac{1}{2}) = 1
よって、余りは1。

3. 最終的な答え

(1) k=7k=-7
(2) k=9k=9
(3) 7
(4) 1

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