四面体OABCにおいて、辺ABを2:1に内分する点をD、線分CDを4:1に内分する点をE、線分OEの中点をFとする。直線CFが平面OABと交わる点をGとするとき、点Gの位置ベクトルを$\vec{OA}, \vec{OB}$を用いて表す問題を解く。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体内分点平面
2025/6/2

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺ABを2:1に内分する点をD、線分CDを4:1に内分する点をE、線分OEの中点をFとする。直線CFが平面OABと交わる点をGとするとき、点Gの位置ベクトルをOA,OB\vec{OA}, \vec{OB}を用いて表す問題を解く。

2. 解き方の手順

(1) 点Dの位置ベクトルOD\vec{OD}OA,OB\vec{OA}, \vec{OB}で表す。Dは辺ABを2:1に内分するので、
OD=13OA+23OB\vec{OD} = \frac{1}{3} \vec{OA} + \frac{2}{3} \vec{OB}
(2) 点Eの位置ベクトルOE\vec{OE}OC,OD\vec{OC}, \vec{OD}で表す。Eは線分CDを4:1に内分するので、
OE=15OC+45OD=15OC+45(13OA+23OB)=415OA+815OB+15OC\vec{OE} = \frac{1}{5} \vec{OC} + \frac{4}{5} \vec{OD} = \frac{1}{5} \vec{OC} + \frac{4}{5} \left( \frac{1}{3} \vec{OA} + \frac{2}{3} \vec{OB} \right) = \frac{4}{15} \vec{OA} + \frac{8}{15} \vec{OB} + \frac{1}{5} \vec{OC}
(3) 点Fの位置ベクトルOF\vec{OF}OE\vec{OE}で表す。Fは線分OEの中点なので、
OF=12OE=12(415OA+815OB+15OC)=215OA+415OB+110OC\vec{OF} = \frac{1}{2} \vec{OE} = \frac{1}{2} \left( \frac{4}{15} \vec{OA} + \frac{8}{15} \vec{OB} + \frac{1}{5} \vec{OC} \right) = \frac{2}{15} \vec{OA} + \frac{4}{15} \vec{OB} + \frac{1}{10} \vec{OC}
(4) 点Gの位置ベクトルOG\vec{OG}OC,OF\vec{OC}, \vec{OF}で表す。Gは直線CF上にあるので、kkを実数として、
OG=(1k)OC+kOF=(1k)OC+k(215OA+415OB+110OC)=2k15OA+4k15OB+(1k+k10)OC=2k15OA+4k15OB+(19k10)OC\vec{OG} = (1-k) \vec{OC} + k \vec{OF} = (1-k) \vec{OC} + k \left( \frac{2}{15} \vec{OA} + \frac{4}{15} \vec{OB} + \frac{1}{10} \vec{OC} \right) = \frac{2k}{15} \vec{OA} + \frac{4k}{15} \vec{OB} + \left( 1-k + \frac{k}{10} \right) \vec{OC} = \frac{2k}{15} \vec{OA} + \frac{4k}{15} \vec{OB} + \left( 1 - \frac{9k}{10} \right) \vec{OC}
(5) 点Gは平面OAB上にあるので、OG\vec{OG}OA,OB\vec{OA}, \vec{OB}の線形結合で表せる。したがって、OC\vec{OC}の係数は0である。
19k10=01 - \frac{9k}{10} = 0 より、k=109k = \frac{10}{9}
(6) k=109k = \frac{10}{9}OG\vec{OG}に代入する。
OG=215109OA+415109OB=427OA+827OB\vec{OG} = \frac{2}{15} \cdot \frac{10}{9} \vec{OA} + \frac{4}{15} \cdot \frac{10}{9} \vec{OB} = \frac{4}{27} \vec{OA} + \frac{8}{27} \vec{OB}

3. 最終的な答え

OG=427OA+827OB\vec{OG} = \frac{4}{27} \vec{OA} + \frac{8}{27} \vec{OB}

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