(1) 直線 $l: 2x-y-4=0$ に関して点 $A(1, 3)$ と対称な点 $B$ の座標を求めよ。また、$C(3, 5)$ とし、$P$ を直線 $l$ 上の点とするとき、$AP + PC$ が最小になるような点 $P$ の座標を求めよ。 (2) $x, y$ を実数とする。$x^2 + y^2 = 1$ のとき、$2x + y$ の最大値を求めよ。

幾何学座標平面直線対称点距離最大値三角関数三角関数の合成
2025/6/2

1. 問題の内容

(1) 直線 l:2xy4=0l: 2x-y-4=0 に関して点 A(1,3)A(1, 3) と対称な点 BB の座標を求めよ。また、C(3,5)C(3, 5) とし、PP を直線 ll 上の点とするとき、AP+PCAP + PC が最小になるような点 PP の座標を求めよ。
(2) x,yx, y を実数とする。x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 のとき、2x+y2x + y の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、点 BB の座標を (s,t)(s, t) とおく。
AABB が直線 ll に関して対称である条件は、線分 ABAB の中点が直線 ll 上にあり、かつ直線 ABAB が直線 ll と垂直であることである。
線分 ABAB の中点は (1+s2,3+t2)(\frac{1+s}{2}, \frac{3+t}{2}) であるから、これが ll 上にある条件は
2(1+s2)(3+t2)4=02(\frac{1+s}{2}) - (\frac{3+t}{2}) - 4 = 0
2(1+s)(3+t)8=02(1+s) - (3+t) - 8 = 0
2st9=02s - t - 9 = 0
t=2s9t = 2s - 9 ...(1)
直線 ABAB の傾きは t3s1\frac{t-3}{s-1} であり、直線 ll の傾きは 22 である。直線 ABABll が垂直である条件は
t3s1×2=1\frac{t-3}{s-1} \times 2 = -1
2(t3)=(s1)2(t-3) = - (s-1)
2t6=s+12t - 6 = -s + 1
s+2t=7s + 2t = 7 ...(2)
(1) を (2) に代入して、
s+2(2s9)=7s + 2(2s - 9) = 7
s+4s18=7s + 4s - 18 = 7
5s=255s = 25
s=5s = 5
(1) より t=2×59=109=1t = 2 \times 5 - 9 = 10 - 9 = 1
したがって、点 BB の座標は (5,1)(5, 1) である。
次に、AP+PCAP + PC が最小となる点 PP の座標を求める。点 AA の直線 ll に関する対称点が点 BB であるから、AP=BPAP = BP。よって、AP+PC=BP+PCAP + PC = BP + PC となる。BP+PCBP + PC が最小となるのは、B,P,CB, P, C が一直線上にあるときである。
直線 BCBC の方程式を求める。
傾きは 5135=42=2\frac{5-1}{3-5} = \frac{4}{-2} = -2
(5,1)(5, 1) を通るので、
y1=2(x5)y - 1 = -2(x - 5)
y=2x+10+1y = -2x + 10 + 1
y=2x+11y = -2x + 11
PP は直線 ll 上にあるので、y=2x4y = 2x - 4 である。
2x+11=2x4-2x + 11 = 2x - 4
4x=154x = 15
x=154x = \frac{15}{4}
y=2×1544=15282=72y = 2 \times \frac{15}{4} - 4 = \frac{15}{2} - \frac{8}{2} = \frac{7}{2}
したがって、点 PP の座標は (154,72)(\frac{15}{4}, \frac{7}{2}) である。
(2)
x=cosθ,y=sinθx = \cos\theta, y = \sin\theta とおく。
2x+y=2cosθ+sinθ2x + y = 2\cos\theta + \sin\theta
三角関数の合成により、
2cosθ+sinθ=22+12sin(θ+α)=5sin(θ+α)2\cos\theta + \sin\theta = \sqrt{2^2 + 1^2} \sin(\theta + \alpha) = \sqrt{5} \sin(\theta + \alpha)
ここで α\alphacosα=15,sinα=25\cos\alpha = \frac{1}{\sqrt{5}}, \sin\alpha = \frac{2}{\sqrt{5}} を満たす角である。
1sin(θ+α)1-1 \leq \sin(\theta + \alpha) \leq 1 より、
55sin(θ+α)5-\sqrt{5} \leq \sqrt{5} \sin(\theta + \alpha) \leq \sqrt{5}
したがって、2x+y2x + y の最大値は 5\sqrt{5} である。

3. 最終的な答え

(1) 点Bの座標は (5,1)(5, 1) であり、点Pの座標は (154,72)(\frac{15}{4}, \frac{7}{2}) である。
(2) 2x+y2x + y の最大値は 5\sqrt{5} である。

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