(1)
点 (a,0) を通る傾き m の直線の方程式は、 y=m(x−a) 円 x2+y2=1 と直線 y=m(x−a) が異なる2点で交わる条件は、円の中心 (0,0) と直線 y=m(x−a) の距離 d が、円の半径 1 より小さいことである。 直線の方程式を変形すると、 mx−y−ma=0 となるから、点と直線の距離の公式より、 d=m2+(−1)2∣m(0)−(0)−ma∣=m2+1∣ma∣ m2+1∣ma∣<1 両辺を2乗して整理すると、
m2a2<m2+1 (a2−1)m2<1 m2<a2−11 −a2−11<m<a2−11 (2)
線分 AB の中点を (X, Y) とする。
中点 (X, Y) は、円 x2+y2=1 上の点ではないが、直線 y=m(x−a) 上の点であるので、 Y=m(X−a) m=X−aY −a2−11<X−aY<a2−11 (X−a)2Y2<a2−11 Y2<a2−1(X−a)2 (a2−1)Y2<(X−a)2 (X−a)2−(a2−1)Y2>0 線分ABの中点 (X, Y) は、直線と円の中心を結ぶ直線に垂直な直線上にある。
円の中心と (X, Y) を結ぶ直線の傾きは XY 直線 y=m(x−a) の傾きは m=X−aY XY×X−aY=−1 Y2=−X(X−a) X2+Y2−aX=0 (X−2a)2+Y2=(2a)2 中点の軌跡は中心 (2a,0), 半径 2a の円になる。ただし, この円は x2+y2=1 の内部にある。 つまり、 (2a)2<1 である必要があり、a<2 となる。 a>1 より、1<a<2。 X2+Y2=1 より、X<1 X=2a+2acosθ, Y=2asinθ X<1 より、cosθ<a2−a したがって、求める軌跡は、円 (x−2a)2+y2=(2a)2 の x<1 の部分。