ある大学の統計学の試験を受けた学生100人についての調査結果が与えられています。 * 合格者は70人 * 前日に勉強した学生は50人 * 前日に勉強して合格した学生は40人 このとき、以下の問いに答えます。 1. 学生が合格していたとき、その学生が前日に勉強していた確率を求めます。

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理ベン図統計
2025/3/26

1. 問題の内容

ある大学の統計学の試験を受けた学生100人についての調査結果が与えられています。
* 合格者は70人
* 前日に勉強した学生は50人
* 前日に勉強して合格した学生は40人
このとき、以下の問いに答えます。

1. 学生が合格していたとき、その学生が前日に勉強していた確率を求めます。

2. 学生が前日に勉強していたとき、その学生が合格する確率を求めます。

3. 適切なベン図を描き、それぞれの確率を図示します。

2. 解き方の手順

(1) 学生が合格していたとき、その学生が前日に勉強していた確率を求める。
これは条件付き確率の問題です。
P(前日に勉強 | 合格) = P(前日に勉強 かつ 合格) / P(合格)
問題文より、
* 前日に勉強して合格した学生は40人なので、P(前日に勉強 かつ 合格) = 40/100 = 0.4
* 合格者は70人なので、P(合格) = 70/100 = 0.7
したがって、
P(前日に勉強 | 合格) = 0.4 / 0.7 = 4/7
(2) 学生が前日に勉強していたとき、その学生が合格する確率を求める。
これも条件付き確率の問題です。
P(合格 | 前日に勉強) = P(合格 かつ 前日に勉強) / P(前日に勉強)
問題文より、
* 前日に勉強して合格した学生は40人なので、P(合格 かつ 前日に勉強) = 40/100 = 0.4
* 前日に勉強した学生は50人なので、P(前日に勉強) = 50/100 = 0.5
したがって、
P(合格 | 前日に勉強) = 0.4 / 0.5 = 4/5
(3) ベン図を描き、それぞれの確率を図示する。
全体をUとして、U=100とする。
合格した人の集合をA、前日に勉強した人の集合をBとすると、
n(A)=70
n(B)=50
n(A∩B)=40
となる。
ベン図は円Aと円Bが重なった図になる。
* 円Aのみ (合格したが前日勉強しなかった) = 70 - 40 = 30
* 円Bのみ (前日勉強したが合格しなかった) = 50 - 40 = 10
* A∩B (前日勉強して合格した) = 40
* どちらでもない = 100 - 30 - 10 - 40 = 20
確率はそれぞれ、
* P(Aのみ) = 30/100 = 0.3
* P(Bのみ) = 10/100 = 0.1
* P(A∩B) = 40/100 = 0.4
* P(どちらでもない) = 20/100 = 0.2

3. 最終的な答え

(1) 学生が合格していたとき、その学生が前日に勉強していた確率は 4/7 です。
(2) 学生が前日に勉強していたとき、その学生が合格する確率は 4/5 です。
(3) ベン図については説明を参照してください。

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