碁盤目状の道路がある街で、地点Aから地点Bまで最短経路で行く場合の数を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に道順の数を求めます。 (1) すべての道順 (2) 地点Cを通る道順 (3) 地点Pを通る道順 (4) 地点Pも地点Qも通る道順

確率論・統計学組み合わせ最短経路場合の数順列
2025/6/15

1. 問題の内容

碁盤目状の道路がある街で、地点Aから地点Bまで最短経路で行く場合の数を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合に道順の数を求めます。
(1) すべての道順
(2) 地点Cを通る道順
(3) 地点Pを通る道順
(4) 地点Pも地点Qも通る道順

2. 解き方の手順

(1) すべての道順
地点Aから地点Bまで、右に6回、上に5回移動する必要があります。したがって、合計11回の移動のうち、右への移動6回を選ぶ場合の数を計算します。これは組み合わせの問題として解くことができ、11C6{}_{11}C_6で表されます。
11C6=11!6!5!=11×10×9×8×75×4×3×2×1=11×3×2×7=462{}_{11}C_6 = \frac{11!}{6!5!} = \frac{11 \times 10 \times 9 \times 8 \times 7}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 11 \times 3 \times 2 \times 7 = 462
(2) 地点Cを通る道順
地点Aから地点Cまでの最短経路の数と、地点Cから地点Bまでの最短経路の数を掛け合わせます。
地点Aから地点Cまでは、右に2回、上に1回移動する必要があります。したがって、3C1=3!1!2!=3{}_{3}C_1 = \frac{3!}{1!2!} = 3 通りです。
地点Cから地点Bまでは、右に4回、上に4回移動する必要があります。したがって、8C4=8!4!4!=8×7×6×54×3×2×1=70{}_{8}C_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70 通りです。
よって、地点Cを通る道順は、3×70=2103 \times 70 = 210 通りです。
(3) 地点Pを通る道順
地点Aから地点Pまでの最短経路の数と、地点Pから地点Bまでの最短経路の数を掛け合わせます。
地点Aから地点Pまでは、右に4回、上に2回移動する必要があります。したがって、6C2=6!4!2!=6×52×1=15{}_{6}C_2 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15 通りです。
地点Pから地点Bまでは、右に2回、上に3回移動する必要があります。したがって、5C2=5!2!3!=5×42×1=10{}_{5}C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
よって、地点Pを通る道順は、15×10=15015 \times 10 = 150 通りです。
(4) 地点Pも地点Qも通る道順
地点Aから地点Pまでの最短経路の数、地点Pから地点Qまでの最短経路の数、地点Qから地点Bまでの最短経路の数を掛け合わせます。
地点Aから地点Pまでは、(3)より15通りです。
地点Pから地点Qまでは、右に1回、上に1回移動する必要があります。したがって、2C1=2{}_{2}C_1 = 2 通りです。
地点Qから地点Bまでは、右に1回、上に2回移動する必要があります。したがって、3C1=3{}_{3}C_1 = 3 通りです。
よって、地点Pも地点Qも通る道順は、15×2×3=9015 \times 2 \times 3 = 90 通りです。

3. 最終的な答え

(1) すべての道順: 462 通り
(2) 地点Cを通る道順: 210 通り
(3) 地点Pを通る道順: 150 通り
(4) 地点Pも地点Qも通る道順: 90 通り

「確率論・統計学」の関連問題

問題は以下の通りです。 (1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列に並んで山登りをする。 - 先頭と最後尾が大人になる確率を求める。 - 子供3人が全員隣り合う確率を求める。 ...

確率順列組み合わせ余事象場合の数
2025/6/16

復習をしない10人、時々する30人、常にする10人について、それぞれのグループでの合格者が2人、21人、7人だったとき、復習の有無と合否に関係があるかをカイ二乗検定を用いて判断する問題です。

カイ二乗検定統計的検定仮説検定クロス集計
2025/6/16

日本人の血液型の比率が A:O:B:AB = 4:3:2:1 であるというモデルが与えられています。実際に観測された血液型の人数が A型35人、O型30人、B型30人、AB型5人であるとき、このデータ...

カイ二乗検定統計的仮説検定適合度検定血液型
2025/6/16

A町とB町それぞれの高齢者の割合に有意差があるかどうかを判定する問題です。A町は50人中8人が高齢者で、B町は50人中15人が高齢者です。有意差の判定には、$K$という統計量と3.8という閾値が用いら...

統計的仮説検定比率の差の検定有意差カイ二乗検定 (推測)
2025/6/16

50人中8人が高齢者であるとき、30%が高齢者とするモデルに適合するかどうかを判断し、その判断のために必要なデータが足りているかを評価する問題です。ここでKはカイ二乗値と解釈します。

統計的検定カイ二乗検定適合度検定確率統計
2025/6/16

健康食品AとBがあり、それぞれ72人中29人、43人が満足している。この時、満足度に有意差があるかどうかを検定する問題です。

統計的仮説検定割合の差の検定Z検定有意差
2025/6/16

大小中3個のサイコロを同時に投げるとき、(1)目の和が5になる確率、(2)目の積が8になる確率を求める問題です。

確率サイコロ場合の数
2025/6/16

コインを100回投げたところ、64回が表だった。コインの表と裏の確率に有意差があるかどうかを判断する。

仮説検定確率統計的有意性Zスコア
2025/6/16

コインを100回投げたところ、64回が表が出た。コインの表と裏の確率に有意差があるかどうかを検定する問題です。

統計的仮説検定z検定確率有意水準帰無仮説対立仮説
2025/6/16

コインを100回投げたところ、64回が表であった。この結果から、コインの表が出やすいことを証明できたかどうかを判断する。ただし、Z値(標準正規分布における値)が1.6と比較して判断する必要がある。

統計的仮説検定Z検定標本比率標準誤差
2025/6/16