与えられた2階線形非同次微分方程式を解きます。 微分方程式は以下の通りです。 $\frac{d^2x}{dt^2} - 2x = 2t$

解析学微分方程式2階線形非同次微分方程式一般解特性方程式
2025/6/2

1. 問題の内容

与えられた2階線形非同次微分方程式を解きます。
微分方程式は以下の通りです。
d2xdt22x=2t\frac{d^2x}{dt^2} - 2x = 2t

2. 解き方の手順

(1) 同次方程式を解く
まず、同次方程式 d2xdt22x=0\frac{d^2x}{dt^2} - 2x = 0 を解きます。特性方程式は、r22=0r^2 - 2 = 0 となり、r=±2r = \pm \sqrt{2} を得ます。したがって、同次方程式の一般解は、
xh(t)=c1e2t+c2e2tx_h(t) = c_1 e^{\sqrt{2}t} + c_2 e^{-\sqrt{2}t}
となります。ここで、c1c_1c2c_2は任意定数です。
(2) 特殊解を求める
次に、非同次方程式の特殊解を求めます。右辺が 2t2t であるため、特殊解を xp(t)=At+Bx_p(t) = At + B の形と仮定します。ここで、AABBは定数です。この仮定を元の微分方程式に代入します。
d2xpdt22xp=2t\frac{d^2x_p}{dt^2} - 2x_p = 2t
ddt(At+B)=A\frac{d}{dt}(At+B) = A
d2dt2(At+B)=0\frac{d^2}{dt^2}(At+B) = 0
したがって、
02(At+B)=2t0 - 2(At + B) = 2t
2At2B=2t-2At - 2B = 2t
係数を比較して、次の連立方程式を得ます。
2A=2-2A = 2
2B=0-2B = 0
これから、A=1A = -1B=0B = 0 が得られます。したがって、特殊解は
xp(t)=tx_p(t) = -t
となります。
(3) 一般解を求める
微分方程式の一般解は、同次方程式の一般解と特殊解の和として与えられます。
x(t)=xh(t)+xp(t)x(t) = x_h(t) + x_p(t)
x(t)=c1e2t+c2e2ttx(t) = c_1 e^{\sqrt{2}t} + c_2 e^{-\sqrt{2}t} - t

3. 最終的な答え

微分方程式 d2xdt22x=2t\frac{d^2x}{dt^2} - 2x = 2t の一般解は、
x(t)=c1e2t+c2e2ttx(t) = c_1 e^{\sqrt{2}t} + c_2 e^{-\sqrt{2}t} - t
です。ここで、c1c_1c2c_2は任意定数です。

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