放物線 $y = ax^2$ 上に2点A, Bがある。Aのx座標は-4、Bのx座標は6である。直線ABの傾きは$\frac{3}{4}$である。点Oは原点、点Cは直線ABとy軸の交点、点DはAを通り傾き$\frac{4}{3}$の直線とx軸との交点である。 (1) A, Bの座標を$a$を用いて表し、$a$の値を求めよ。 (2) 線分ADの長さを求めよ。 (3) 四角形OCADをx軸を軸として1回転させてできる立体の表面積を求めよ。

幾何学放物線直線座標傾き円錐回転体表面積
2025/6/2

1. 問題の内容

放物線 y=ax2y = ax^2 上に2点A, Bがある。Aのx座標は-4、Bのx座標は6である。直線ABの傾きは34\frac{3}{4}である。点Oは原点、点Cは直線ABとy軸の交点、点DはAを通り傾き43\frac{4}{3}の直線とx軸との交点である。
(1) A, Bの座標をaaを用いて表し、aaの値を求めよ。
(2) 線分ADの長さを求めよ。
(3) 四角形OCADをx軸を軸として1回転させてできる立体の表面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
Aの座標は (4,16a)(-4, 16a)、Bの座標は (6,36a)(6, 36a)である。
直線ABの傾きは36a16a6(4)=20a10=2a\frac{36a - 16a}{6 - (-4)} = \frac{20a}{10} = 2aである。
与えられた条件より2a=342a = \frac{3}{4}なので、a=38a = \frac{3}{8}である。
よって、Aの座標は (4,16×38)=(4,6)(-4, 16 \times \frac{3}{8}) = (-4, 6)、Bの座標は (6,36×38)=(6,272)(6, 36 \times \frac{3}{8}) = (6, \frac{27}{2})である。
(2)
点DはA (4,6)(-4, 6) を通り、傾きが43\frac{4}{3}の直線とx軸との交点である。
この直線の式は y6=43(x(4))y - 6 = \frac{4}{3}(x - (-4))、すなわち y=43x+163+6=43x+343y = \frac{4}{3}x + \frac{16}{3} + 6 = \frac{4}{3}x + \frac{34}{3}である。
点Dはy=0なので、43x+343=0\frac{4}{3}x + \frac{34}{3} = 0より、4x=344x = -34なので、x=172x = -\frac{17}{2}である。
したがって、Dの座標は (172,0)(-\frac{17}{2}, 0)である。
Aの座標は (4,6)(-4, 6)なので、ADの長さは
AD=(4(172))2+(60)2=(92)2+62=814+36=81+1444=2254=152AD = \sqrt{(-4 - (-\frac{17}{2}))^2 + (6-0)^2} = \sqrt{(\frac{9}{2})^2 + 6^2} = \sqrt{\frac{81}{4} + 36} = \sqrt{\frac{81 + 144}{4}} = \sqrt{\frac{225}{4}} = \frac{15}{2}である。
(3)
直線ABの式を求める。傾きは34\frac{3}{4}でA(-4,6)を通るので、y6=34(x(4))y - 6 = \frac{3}{4}(x - (-4))、すなわちy=34x+3+6=34x+9y = \frac{3}{4}x + 3 + 6 = \frac{3}{4}x + 9である。
Cは直線ABとy軸との交点なので、x=0x = 0を代入すると、y=9y = 9となる。よって、Cの座標は(0,9)(0, 9)である。
四角形OCADをx軸を軸として1回転させてできる立体の表面積を求める。
これは、円錐の側面、円柱の側面、円錐の側面によって構成される。
OCを回転してできる円柱の側面積は、2π×9×4=72π2\pi \times 9 \times 4 = 72\piである。
Aからx軸に下ろした垂線の足(-4,0)とD(172,0)(-\frac{17}{2},0)の距離は1724=92\frac{17}{2} - 4 = \frac{9}{2}である。
ADを回転してできる円錐の側面積は、π×6×152=45π\pi \times 6 \times \frac{15}{2} = 45\piである。
OCを回転してできる円の面積はπ×92=81π\pi \times 9^2 = 81 \piである。
よって、立体の表面積は、72π+45π+81π=198π72\pi + 45\pi + 81\pi = 198\piである。

3. 最終的な答え

(1) Aの座標は (4,6)(-4, 6)、Bの座標は (6,272)(6, \frac{27}{2})a=38a = \frac{3}{8}
(2) ADの長さは 152\frac{15}{2}
(3) 立体の表面積は 198π198\pi

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