片持ち梁のせん断力図(SFD)と曲げモーメント図(BMD)を描く問題です。梁には、左側の梁には250Nの集中荷重、右側の梁には0.6 N/mm の等分布荷重が作用しています。寸法は図に示されています。

応用数学構造力学せん断力図曲げモーメント図集中荷重等分布荷重
2025/6/2

1. 問題の内容

片持ち梁のせん断力図(SFD)と曲げモーメント図(BMD)を描く問題です。梁には、左側の梁には250Nの集中荷重、右側の梁には0.6 N/mm の等分布荷重が作用しています。寸法は図に示されています。

2. 解き方の手順

**左側の梁**
* **せん断力図(SFD)**
* 点Aで250Nの下向きの集中荷重が作用するので、せん断力は-250 Nとなります。
* AからBまで、荷重がないので、せん断力は一定です。
* 点Bでせん断力は0になります。
よって、SFDは-250 Nの一定値となります。
* **曲げモーメント図(BMD)**
* 点Bでの曲げモーメントは0です。
* 点Aでの曲げモーメントは M=250×2000=500000Nmm=500×103NmmM = -250 \times 2000 = -500000 N \cdot mm = -500 \times 10^3 N \cdot mm です。
* 曲げモーメントは線形に変化します。
よって、BMDはBで0、Aで500×103Nmm-500 \times 10^3 N \cdot mm の直線になります。
**右側の梁**
* **せん断力図(SFD)**
* 点Aでのせん断力は0です。
* 等分布荷重 w=0.6N/mmw = 0.6 N/mm が作用しているので、点Aから距離 xx の点のせん断力 V(x)V(x) は、V(x)=0.6xV(x) = -0.6x で与えられます。
* 点Bでのせん断力は、V(1800)=0.6×1800=1080NV(1800) = -0.6 \times 1800 = -1080 N です。
よって、SFDはAで0、Bで-1080 Nの直線になります。
* **曲げモーメント図(BMD)**
* 点Bでの曲げモーメントは0です。
* 点Aから距離 xx の点の曲げモーメント M(x)M(x) は、M(x)=0.6x×(x/2)=0.3x2M(x) = -0.6x \times (x/2) = -0.3x^2 で与えられます。
* 点Aでの曲げモーメントは、M(1800)=0.3×(1800)2=972000Nmm=972×103NmmM(1800) = -0.3 \times (1800)^2 = -972000 N \cdot mm = -972 \times 10^3 N \cdot mm です。
よって、BMDはAで972×103Nmm-972 \times 10^3 N \cdot mm、Bで0の2次曲線になります。

3. 最終的な答え

**左側の梁**
* SFD: AからBまで-250 N (一定)
* BMD: Bで0、Aで500×103Nmm-500 \times 10^3 N \cdot mm (直線)
**右側の梁**
* SFD: Aで0、Bで-1080 N (直線)
* BMD: Aで972×103Nmm-972 \times 10^3 N \cdot mm、Bで0 (2次曲線)

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