ボールを発射する問題を解き、発射角度が45°と30°の場合における水平距離を比較し、どちらの角度で発射した方が水平距離が長くなるかを答える。

応用数学物理力学軌道三角関数最適化
2025/6/2

1. 問題の内容

ボールを発射する問題を解き、発射角度が45°と30°の場合における水平距離を比較し、どちらの角度で発射した方が水平距離が長くなるかを答える。

2. 解き方の手順

まず、ボールの初速度を vv とします。発射角度を θ\theta とします。重力加速度を gg とします。
水平方向の速度は vcosθv\cos\theta で、鉛直方向の速度は vsinθv\sin\theta です。
ボールが地面に落下するまでの時間は、鉛直方向の運動を考えることで求められます。
vsinθt12gt2=0v\sin\theta \cdot t - \frac{1}{2}gt^2 = 0
t(vsinθ12gt)=0t(v\sin\theta - \frac{1}{2}gt) = 0
t=0t = 0 または t=2vsinθgt = \frac{2v\sin\theta}{g}
t=0t = 0 は発射時なので、地面に落下するまでの時間は t=2vsinθgt = \frac{2v\sin\theta}{g} です。
水平距離 LL は、水平方向の速度と時間の積で求められます。
L=vcosθt=vcosθ2vsinθg=2v2sinθcosθg=v2sin(2θ)gL = v\cos\theta \cdot t = v\cos\theta \cdot \frac{2v\sin\theta}{g} = \frac{2v^2\sin\theta\cos\theta}{g} = \frac{v^2\sin(2\theta)}{g}
発射角度が45°の場合:
θ=45\theta = 45^\circ のとき、 L45=v2sin(245)g=v2sin(90)g=v2gL_{45} = \frac{v^2\sin(2\cdot45^\circ)}{g} = \frac{v^2\sin(90^\circ)}{g} = \frac{v^2}{g}
したがって、ケコ = v2/gv^2/g, サ = 0
発射角度が30°の場合:
θ=30\theta = 30^\circ のとき、 L30=v2sin(230)g=v2sin(60)g=v232g=3v22gL_{30} = \frac{v^2\sin(2\cdot30^\circ)}{g} = \frac{v^2\sin(60^\circ)}{g} = \frac{v^2\cdot\frac{\sqrt{3}}{2}}{g} = \frac{\sqrt{3}v^2}{2g}
したがって、シス = 3v2/2g\sqrt{3}v^2/2g, セ = 0
L45=v2gL_{45} = \frac{v^2}{g}L30=3v22gL_{30} = \frac{\sqrt{3}v^2}{2g} を比較します。
L30L45=3v22gv2g=321.73220.866<1\frac{L_{30}}{L_{45}} = \frac{\frac{\sqrt{3}v^2}{2g}}{\frac{v^2}{g}} = \frac{\sqrt{3}}{2} \approx \frac{1.732}{2} \approx 0.866 < 1
したがって、L30<L45L_{30} < L_{45} です。

3. 最終的な答え

① ボールを水平方向から45°の方向に発射した方が、水平方向から30°の方向に発射するより、ボールが地面に落下するまでの間に進んだ水平距離が長い

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