[1] 三角形ABCにおいて、$\angle BAC = 60^\circ$であり、外接円Kの半径が4である。 (1) 辺BCの長さを求める。 (2) 円Kの弧BC(Aを含まない方)上に点Dを取り、$\angle CBD = \theta$とする。$\theta$は$2\sin^2\theta - 1 = 0$を満たす。 (i) $\theta$の値を求める。 (ii) 線分CDの長さと、線分BDの長さを求める。 [2] 1が書かれたカード3枚、2が書かれたカード3枚、3が書かれたカード3枚、計9枚のカードが入った袋から同時に3枚取り出す。取り出したカードに書かれた3つの数の積をX、和をYとする。 (1) X=1となる確率と、X=3となる確率を求める。 (2) Xが3の倍数となる確率を求める。 (3) XYが3の倍数となる確率を求める。

幾何学正弦定理円周角の定理三角形角度
2025/3/27
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

[1]
三角形ABCにおいて、BAC=60\angle BAC = 60^\circであり、外接円Kの半径が4である。
(1) 辺BCの長さを求める。
(2) 円Kの弧BC(Aを含まない方)上に点Dを取り、CBD=θ\angle CBD = \thetaとする。θ\theta2sin2θ1=02\sin^2\theta - 1 = 0を満たす。
(i) θ\thetaの値を求める。
(ii) 線分CDの長さと、線分BDの長さを求める。
[2]
1が書かれたカード3枚、2が書かれたカード3枚、3が書かれたカード3枚、計9枚のカードが入った袋から同時に3枚取り出す。取り出したカードに書かれた3つの数の積をX、和をYとする。
(1) X=1となる確率と、X=3となる確率を求める。
(2) Xが3の倍数となる確率を求める。
(3) XYが3の倍数となる確率を求める。

2. 解き方の手順

[1]
(1) 正弦定理より、BCsinA=2R\frac{BC}{\sin A} = 2R。ここで、R=4R=4A=60\angle A = 60^\circであるから、
BC=2RsinA=2×4×sin60=8×32=43BC = 2R \sin A = 2 \times 4 \times \sin 60^\circ = 8 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 4\sqrt{3}
(2)
(i) 2sin2θ1=02\sin^2\theta - 1 = 0より、sin2θ=12\sin^2\theta = \frac{1}{2}。よって、sinθ=±12=±22\sin\theta = \pm \frac{1}{\sqrt{2}} = \pm \frac{\sqrt{2}}{2}θ\thetaは角度なので、sinθ>0\sin \theta > 0である。したがって、sinθ=22\sin \theta = \frac{\sqrt{2}}{2}。よって、θ=45\theta = 45^\circ
(ii) 円周角の定理より、CAD=CBD=θ=45\angle CAD = \angle CBD = \theta = 45^\circ。また、BAC=60\angle BAC = 60^\circなので、BAD=BACCAD=6045=15\angle BAD = \angle BAC - \angle CAD = 60^\circ - 45^\circ = 15^\circ
円周角の定理より、BCD=BAD=15\angle BCD = \angle BAD = 15^\circCBD=45\angle CBD = 45^\circなので、BCD\triangle BCDにおいて、BDC=1801545=120\angle BDC = 180^\circ - 15^\circ - 45^\circ = 120^\circ
BCD\triangle BCDにおいて、正弦定理より、CDsinCBD=BDsinBCD=2R=8\frac{CD}{\sin \angle CBD} = \frac{BD}{\sin \angle BCD} = 2R = 8
したがって、CD=8sin45=8×22=42CD = 8 \sin 45^\circ = 8 \times \frac{\sqrt{2}}{2} = 4\sqrt{2}
BD=8sin15=8sin(4530)=8(sin45cos30cos45sin30)=8(22×3222×12)=8×624=2(62)BD = 8 \sin 15^\circ = 8 \sin (45^\circ - 30^\circ) = 8 (\sin 45^\circ \cos 30^\circ - \cos 45^\circ \sin 30^\circ) = 8 \left( \frac{\sqrt{2}}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \times \frac{1}{2} \right) = 8 \times \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4} = 2(\sqrt{6} - \sqrt{2})
[2]
(1) X=1となるのは、3枚とも1のカードを取り出すときのみ。確率は、3C39C3=19×8×73×2×1=184\frac{{}_3C_3}{{}_9C_3} = \frac{1}{\frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1}} = \frac{1}{84}
X=3となるのは、(1,1,3)を取り出すときのみ。確率は、3C2×3C19C3=3×384=984=328\frac{{}_3C_2 \times {}_3C_1}{{}_9C_3} = \frac{3 \times 3}{84} = \frac{9}{84} = \frac{3}{28}
(2) Xが3の倍数となるのは、少なくとも1枚3のカードを含むとき、または3枚とも1か2のカードの組み合わせで積が3の倍数になる時である。
Xが3の倍数にならないのは、3枚とも1か2のカードを取り出す時。その確率は、6C39C3=6×5×43×2×184=2084=521\frac{{}_6C_3}{{}_9C_3} = \frac{\frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1}}{84} = \frac{20}{84} = \frac{5}{21}
したがって、Xが3の倍数となる確率は、1521=16211 - \frac{5}{21} = \frac{16}{21}
(3) XYが3の倍数となるのは、Xが3の倍数となるか、Yが3の倍数となるときである。Xが3の倍数となる確率は(2)より1621\frac{16}{21}。Xが3の倍数でないとき、Yが3の倍数となる確率を考える。Xが3の倍数でないのは3枚とも1か2のカードを取り出す時。取り出したカードの組み合わせは(1,1,1)、(1,1,2)、(1,2,2)、(2,2,2)のいずれかである。
(1,1,1)のときY=3。確率は3C39C3=184\frac{{}_3C_3}{{}_9C_3}=\frac{1}{84}
(1,1,2)のときY=4。確率は3C23C19C3=984\frac{{}_3C_2{}_3C_1}{{}_9C_3}=\frac{9}{84}
(1,2,2)のときY=5。確率は3C13C29C3=984\frac{{}_3C_1{}_3C_2}{{}_9C_3}=\frac{9}{84}
(2,2,2)のときY=6。確率は3C39C3=184\frac{{}_3C_3}{{}_9C_3}=\frac{1}{84}
Xが3の倍数でない確率521=2084\frac{5}{21}=\frac{20}{84}
Xが3の倍数でなくYが3の倍数の確率は、(1,1,1)と(2,2,2)の組み合わせであり、(184+184)(\frac{1}{84}+\frac{1}{84})となるので、284\frac{2}{84}
XYが3の倍数となる確率=1=1-(XもYも3の倍数でない確率)
=19+984=11884=1314=1114=1-\frac{9+9}{84}=1-\frac{18}{84}=1-\frac{3}{14}=\frac{11}{14}

3. 最終的な答え

[1]
(1) BC=43BC = 4\sqrt{3}
(2)
(i) θ=45\theta = 45^\circ
(ii) CD=42CD = 4\sqrt{2}, BD=2622BD = 2\sqrt{6} - 2\sqrt{2}
[2]
(1) P(X=1)=184P(X=1) = \frac{1}{84}, P(X=3)=328P(X=3) = \frac{3}{28}
(2) P(X3の倍数)=1621P(Xが3の倍数) = \frac{16}{21}
(3) P(XY3の倍数)=1114P(XYが3の倍数) = \frac{11}{14}

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