数列 $1, 4, 10, 22, 46, \dots$ を $\{a_n\}$ とする。この数列の階差数列を $\{b_n\}$ とすると、$\{b_n\}$ は初項が $3$, 公比が $2$ の等比数列である。このとき、数列 $\{a_n\}$ の一般項 $a_n$ を求める。

代数学数列階差数列等比数列一般項シグマ
2025/6/3

1. 問題の内容

数列 1,4,10,22,46,1, 4, 10, 22, 46, \dots{an}\{a_n\} とする。この数列の階差数列を {bn}\{b_n\} とすると、{bn}\{b_n\} は初項が 33, 公比が 22 の等比数列である。このとき、数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_n を求める。

2. 解き方の手順

まず、階差数列 {bn}\{b_n\} の一般項を求める。初項が 33, 公比が 22 の等比数列なので、
bn=32n1b_n = 3 \cdot 2^{n-1}
次に、数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_n を求める。n2n \ge 2 のとき、
an=a1+k=1n1bka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k
a1=1a_1 = 1 であり、bk=32k1b_k = 3 \cdot 2^{k-1} なので、
an=1+k=1n132k1=1+3k=1n12k1a_n = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} 3 \cdot 2^{k-1} = 1 + 3 \sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1}
ここで、k=1n12k1\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} は初項 11, 公比 22, 項数 n1n-1 の等比数列の和なので、
k=1n12k1=1(2n11)21=2n11\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2 - 1} = 2^{n-1} - 1
よって、an=1+3(2n11)=1+32n13=32n12a_n = 1 + 3(2^{n-1} - 1) = 1 + 3 \cdot 2^{n-1} - 3 = 3 \cdot 2^{n-1} - 2
n=1n=1 のとき、a1=32112=3202=312=1a_1 = 3 \cdot 2^{1-1} - 2 = 3 \cdot 2^0 - 2 = 3 \cdot 1 - 2 = 1 となり、a1=1a_1 = 1 を満たす。
したがって、一般項は an=32n12a_n = 3 \cdot 2^{n-1} - 2

3. 最終的な答え

an=32n12a_n = 3 \cdot 2^{n-1} - 2

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