与えられた関数 $f(x) = \sin^{-1}(2x)$ を微分する。

解析学微分アークサイン合成関数の微分
2025/6/3

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)=sin1(2x)f(x) = \sin^{-1}(2x) を微分する。

2. 解き方の手順

アークサイン関数の微分公式と合成関数の微分(連鎖律)を用いる。
アークサイン関数の微分公式は、
ddxsin1(x)=11x2\frac{d}{dx} \sin^{-1}(x) = \frac{1}{\sqrt{1 - x^2}}
である。
合成関数の微分(連鎖律)は、
ddxf(g(x))=f(g(x))g(x)\frac{d}{dx} f(g(x)) = f'(g(x)) \cdot g'(x)
である。
この問題では、f(u)=sin1(u)f(u) = \sin^{-1}(u)g(x)=2xg(x) = 2x を考える。すると、f(x)=f(g(x))=sin1(2x)f(x) = f(g(x)) = \sin^{-1}(2x) となる。
まず、f(u)f'(u) を計算する。
f(u)=ddusin1(u)=11u2f'(u) = \frac{d}{du} \sin^{-1}(u) = \frac{1}{\sqrt{1 - u^2}}
次に、g(x)g'(x) を計算する。
g(x)=ddx(2x)=2g'(x) = \frac{d}{dx} (2x) = 2
連鎖律を用いて、f(x)f(x) の微分を計算する。
ddxf(x)=ddxsin1(2x)=f(g(x))g(x)=11(2x)22=214x2\frac{d}{dx} f(x) = \frac{d}{dx} \sin^{-1}(2x) = f'(g(x)) \cdot g'(x) = \frac{1}{\sqrt{1 - (2x)^2}} \cdot 2 = \frac{2}{\sqrt{1 - 4x^2}}

3. 最終的な答え

ddxsin1(2x)=214x2\frac{d}{dx} \sin^{-1}(2x) = \frac{2}{\sqrt{1 - 4x^2}}

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