実数 $\alpha$, $\beta$, $\gamma$ が以下の関係を満たすとき、次の問いに答える。 $\alpha + \beta + \gamma = p$ $\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha = q$ $\alpha\beta\gamma = r$ (1) $p=2$, $q=r+1$ のとき、$\alpha$, $\beta$, $\gamma$ のうち少なくとも1つは1であることを示す。 (2) $p=3$, $q=3$ のとき、$\alpha$, $\beta$, $\gamma$ はすべて1であることを示す。
2025/3/27
1. 問題の内容
実数 , , が以下の関係を満たすとき、次の問いに答える。
(1) , のとき、, , のうち少なくとも1つは1であることを示す。
(2) , のとき、, , はすべて1であることを示す。
2. 解き方の手順
(1) , のとき、を解とする3次方程式を考える。
3次方程式は
と表せる。
を代入すると
となる。
この式は
となる。
したがって、は解である。つまり、のうち少なくとも1つは1である。
(2) , のとき、を解とする3次方程式を考える。
3次方程式は
と表せる。
を代入すると
となる。
この式は
なので、
となる。
ここで、である。
は実数なので、も実数である。
3つの式を足し合わせると
ここで、 なので、
, , とおくと、
より、
この式からはがすべて1であることは示せない。
, , とおくと、
, ,
を解とする3次方程式は
ならば
のとき
3. 最終的な答え
(1) のうち少なくとも1つは1である。
(2)