数列 $\{a_n\}$ が与えられており、初項 $a_1 = 2$ で、漸化式 $a_{n+1} - a_n = 6n$ (for $n=1,2,3,...$) を満たしています。この数列の一般項 $a_n$ を求めます。

代数学数列漸化式階差数列一般項
2025/3/27

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が与えられており、初項 a1=2a_1 = 2 で、漸化式 an+1an=6na_{n+1} - a_n = 6n (for n=1,2,3,...n=1,2,3,...) を満たしています。この数列の一般項 ana_n を求めます。

2. 解き方の手順

漸化式 an+1an=6na_{n+1} - a_n = 6n は、隣接する項の差が分かっているので、階差数列の考え方を利用します。
まず、n2n \ge 2 のとき、
an=a1+k=1n1(ak+1ak)a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} (a_{k+1} - a_k)
が成り立ちます。漸化式より ak+1ak=6ka_{k+1} - a_k = 6k なので、
an=a1+k=1n16ka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} 6k
an=2+6k=1n1ka_n = 2 + 6 \sum_{k=1}^{n-1} k
k=1n1k=(n1)n2\sum_{k=1}^{n-1} k = \frac{(n-1)n}{2} であるから、
an=2+6(n1)n2a_n = 2 + 6 \cdot \frac{(n-1)n}{2}
an=2+3n(n1)a_n = 2 + 3n(n-1)
an=2+3n23na_n = 2 + 3n^2 - 3n
an=3n23n+2a_n = 3n^2 - 3n + 2
これは n2n \ge 2 のとき成り立つ式ですが、n=1n=1 のとき、a1=3(1)23(1)+2=33+2=2a_1 = 3(1)^2 - 3(1) + 2 = 3 - 3 + 2 = 2 となり、与えられた初項と一致するので、この式は n=1n=1 のときも成り立ちます。
したがって、an=3n23n+2a_n = 3n^2 - 3n + 2 が一般項となります。

3. 最終的な答え

an=3n23n+2a_n = 3n^2 - 3n + 2

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