与えられた方程式によって定義される $x$ の関数 $y$ について、$\frac{dy}{dx}$ を求める問題です。具体的には、以下の4つの方程式について $\frac{dy}{dx}$ を求めます。 (1) $y^2 = 2x$ (2) $x^2 + y^2 = 5$ (3) $x^2 + 9y^2 = 9$ (4) $xy = 2$

解析学微分陰関数導関数
2025/6/4

1. 問題の内容

与えられた方程式によって定義される xx の関数 yy について、dydx\frac{dy}{dx} を求める問題です。具体的には、以下の4つの方程式について dydx\frac{dy}{dx} を求めます。
(1) y2=2xy^2 = 2x
(2) x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
(3) x2+9y2=9x^2 + 9y^2 = 9
(4) xy=2xy = 2

2. 解き方の手順

陰関数の微分法を用いて dydx\frac{dy}{dx} を求めます。各方程式を xx で微分し、yy の微分を dydx\frac{dy}{dx} として表し、dydx\frac{dy}{dx} について解きます。
(1) y2=2xy^2 = 2x
両辺を xx で微分すると、
2ydydx=22y\frac{dy}{dx} = 2
したがって、
dydx=22y=1y\frac{dy}{dx} = \frac{2}{2y} = \frac{1}{y}
(2) x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
両辺を xx で微分すると、
2x+2ydydx=02x + 2y\frac{dy}{dx} = 0
2ydydx=2x2y\frac{dy}{dx} = -2x
したがって、
dydx=2x2y=xy\frac{dy}{dx} = -\frac{2x}{2y} = -\frac{x}{y}
(3) x2+9y2=9x^2 + 9y^2 = 9
両辺を xx で微分すると、
2x+18ydydx=02x + 18y\frac{dy}{dx} = 0
18ydydx=2x18y\frac{dy}{dx} = -2x
したがって、
dydx=2x18y=x9y\frac{dy}{dx} = -\frac{2x}{18y} = -\frac{x}{9y}
(4) xy=2xy = 2
両辺を xx で微分すると、積の微分法より
1y+xdydx=01\cdot y + x\frac{dy}{dx} = 0
xdydx=yx\frac{dy}{dx} = -y
したがって、
dydx=yx\frac{dy}{dx} = -\frac{y}{x}

3. 最終的な答え

(1) dydx=1y\frac{dy}{dx} = \frac{1}{y}
(2) dydx=xy\frac{dy}{dx} = -\frac{x}{y}
(3) dydx=x9y\frac{dy}{dx} = -\frac{x}{9y}
(4) dydx=yx\frac{dy}{dx} = -\frac{y}{x}

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