行列の逆行列を求めるための手順は以下の通りです。
(1) 行列Aの行列式を計算します。
(2) 行列Aの余因子行列を計算します。
(3) 余因子行列の転置行列(随伴行列)を計算します。
(4) 行列式で随伴行列を割ることで、逆行列を計算します。
まず、行列式を計算します。
det(A)=−3(−16∗6−3∗(−32))−(−9)(−5∗6−1∗(−32))+(−17)(−5∗3−1∗(−16))=−3(−96+96)+9(−30+32)−17(−15+16)=0+9(2)−17(1)=18−17=1 次に、余因子行列を計算します。
C11=(−16)(6)−(3)(−32)=−96+96=0 C12=−((−5)(6)−(1)(−32))=−(−30+32)=−2 C13=(−5)(3)−(1)(−16)=−15+16=1 C21=−((−9)(6)−(3)(−17))=−(−54+51)=−(−3)=3 C22=(−3)(6)−(1)(−17)=−18+17=−1 C23=−((−3)(3)−(1)(−9))=−(−9+9)=0 C31=(−9)(−32)−(−16)(−17)=288−272=16 C32=−((−3)(−32)−(−5)(−17))=−(96−85)=−11 C33=(−3)(−16)−(−5)(−9)=48−45=3 したがって、余因子行列は
C=0316−2−1−11103 次に、余因子行列の転置行列(随伴行列)を計算します。
adj(A)=CT=0−213−1016−113 最後に、行列式で随伴行列を割ります。この場合、det(A)=1 なので、 A−1=det(A)1adj(A)=0−213−1016−113