複素数 $z_1$ と $z_2$ が与えられているとき、以下の複素数を極形式で表現する問題です。 (1) $\overline{z_1}$ ( $z_1$ の共役複素数) (2) $z_1 z_2$ ( $z_1$ と $z_2$ の積) (3) $\frac{z_1}{z_2}$ ( $z_1$ を $z_2$ で割った商) ただし、$z_1$ と $z_2$ の具体的な値は与えられていないので、一般的に極形式で表します。

代数学複素数極形式共役複素数複素数の積複素数の商
2025/6/4

1. 問題の内容

複素数 z1z_1z2z_2 が与えられているとき、以下の複素数を極形式で表現する問題です。
(1) z1\overline{z_1} ( z1z_1 の共役複素数)
(2) z1z2z_1 z_2 ( z1z_1z2z_2 の積)
(3) z1z2\frac{z_1}{z_2} ( z1z_1z2z_2 で割った商)
ただし、z1z_1z2z_2 の具体的な値は与えられていないので、一般的に極形式で表します。

2. 解き方の手順

まず、複素数 z1z_1z2z_2 を極形式で表します。
z1=r1(cosθ1+isinθ1)z_1 = r_1 (\cos \theta_1 + i \sin \theta_1)
z2=r2(cosθ2+isinθ2)z_2 = r_2 (\cos \theta_2 + i \sin \theta_2)
ここで、r1,r2r_1, r_2 はそれぞれの絶対値、θ1,θ2 \theta_1, \theta_2 はそれぞれの偏角です。
(1) z1z_1 の共役複素数 z1\overline{z_1} は、実部はそのままで、虚部の符号を反転させたものです。したがって、極形式では、偏角の符号を反転させたものになります。
z1=r1(cos(θ1)+isin(θ1))=r1(cosθ1isinθ1)\overline{z_1} = r_1(\cos(-\theta_1) + i \sin(-\theta_1)) = r_1 (\cos \theta_1 - i \sin \theta_1)
(2) z1z_1z2z_2 の積 z1z2z_1 z_2 は、それぞれの絶対値の積と、偏角の和で表されます。
z1z2=r1r2(cos(θ1+θ2)+isin(θ1+θ2))z_1 z_2 = r_1 r_2 (\cos(\theta_1 + \theta_2) + i \sin(\theta_1 + \theta_2))
(3) z1z_1z2z_2 で割った商 z1z2\frac{z_1}{z_2} は、それぞれの絶対値の商と、偏角の差で表されます。
z1z2=r1r2(cos(θ1θ2)+isin(θ1θ2))\frac{z_1}{z_2} = \frac{r_1}{r_2} (\cos(\theta_1 - \theta_2) + i \sin(\theta_1 - \theta_2))

3. 最終的な答え

(1) z1=r1(cos(θ1)+isin(θ1))\overline{z_1} = r_1 (\cos (-\theta_1) + i \sin (-\theta_1)) または z1=r1(cosθ1isinθ1)\overline{z_1} = r_1(\cos \theta_1 - i \sin \theta_1)
(2) z1z2=r1r2(cos(θ1+θ2)+isin(θ1+θ2))z_1 z_2 = r_1 r_2 (\cos(\theta_1 + \theta_2) + i \sin(\theta_1 + \theta_2))
(3) z1z2=r1r2(cos(θ1θ2)+isin(θ1θ2))\frac{z_1}{z_2} = \frac{r_1}{r_2} (\cos(\theta_1 - \theta_2) + i \sin(\theta_1 - \theta_2))

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