$A$ を $m \times n$ 行列、$B$ を $n \times l$ 行列、$C$ を $l \times r$ 行列、$D$ を $r \times t$ 行列とする。このとき、以下の5つの行列がすべて等しいことを示す。 (1) $((AB)C)D$ (2) $(AB)(CD)$ (3) $(A(BC))D$ (4) $A((BC)D)$ (5) $A(B(CD))$
2025/6/5
1. 問題の内容
を 行列、 を 行列、 を 行列、 を 行列とする。このとき、以下の5つの行列がすべて等しいことを示す。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
2. 解き方の手順
定理1.2が具体的にどのような内容か不明ですが、行列の結合法則を利用して示すことができると考えられます。行列の積は結合法則を満たすので、が成り立ちます。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
まず、(1)と(3)を比較します。行列の積の結合法則より、 であるから、
したがって、(1) = (3)
次に、(4)と(5)を比較します。行列の積の結合法則より、 であるから、
したがって、(4) = (5)
次に、(2)と(4)を比較します。行列の積の結合法則より、 であるから、
したがって、(2) = (5)
これまでの結果から、(1)=(3), (4)=(5), (2)=(5) がわかっています。
ここで、(1)と(4)を比較することを考えます。
と です。
行列の積の結合法則を繰り返し用いることで、
したがって、(1) = (2) = (3) = (4) = (5) が成り立ちます。
3. 最終的な答え
すべての行列は等しい: