この極限を計算するために、自然対数を利用します。 まず、与えられた関数を y とおきます。 y=(1+x+12)x 次に、両辺の自然対数をとります。
lny=ln((1+x+12)x)=xln(1+x+12) ここで、極限 limx→∞lny を考えます。 limx→∞xln(1+x+12) この極限は不定形 (∞⋅0) の形をしているので、00 または ∞∞ の形に変形してロピタルの定理を適用できるようにします。 limx→∞x1ln(1+x+12) この形であれば、ロピタルの定理が使えます。分子と分母をそれぞれ微分します。
分子の微分:
dxdln(1+x+12)=1+x+121⋅dxd(x+12)=1+x+121⋅(x+1)2−2=(x+1)2(1+x+12)−2=(x+1)(x+1+2)−2=(x+1)(x+3)−2 分母の微分:
dxd(x1)=−x21 したがって、ロピタルの定理を適用すると:
limx→∞−x21(x+1)(x+3)−2=limx→∞(x+1)(x+3)2x2=limx→∞x2+4x+32x2=limx→∞1+x4+x232=2 limx→∞lny=2 より、limx→∞y=e2となります。