画像に写っている数学の問題のうち、(17)から(22)までの問題を解き、(23)は解答しません。 (17) ベクトル $\mathbf{x} = \begin{pmatrix} -6 \\ 9 \\ 4 \end{pmatrix}$ を、ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$ と $\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} 1 \\ 4 \\ 3 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。 (18) ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$ と $\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} 1 \\ 4 \\ 3 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことができるベクトル $\mathbf{x}$ を求めよ。 (19) ベクトル $\mathbf{x} = \begin{pmatrix} -6 \\ 9 \\ 4 \end{pmatrix}$ を、ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$、 $\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} 1 \\ 4 \\ 3 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_3 = \begin{pmatrix} 2 \\ 6 \\ 8 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。 (20) ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} 1 \\ 4 \\ 3 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_3 = \begin{pmatrix} 2 \\ 6 \\ 8 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことができるベクトル $\mathbf{x}$ を求めよ。 (21) ベクトル $\mathbf{x} = \begin{pmatrix} -6 \\ 9 \\ 4 \end{pmatrix}$ を、ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} -2 \\ -4 \\ -10 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_3 = \begin{pmatrix} 3 \\ 6 \\ 15 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。 (22) ベクトル $\mathbf{a}_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ 2 \\ 5 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_2 = \begin{pmatrix} -2 \\ -4 \\ -10 \end{pmatrix}$、$\mathbf{a}_3 = \begin{pmatrix} 3 \\ 6 \\ 15 \end{pmatrix}$ の線形結合で表すことができるベクトル $\mathbf{x}$ を求めよ。
2025/6/5
1. 問題の内容
画像に写っている数学の問題のうち、(17)から(22)までの問題を解き、(23)は解答しません。
(17) ベクトル を、ベクトル と の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。
(18) ベクトル と の線形結合で表すことができるベクトル を求めよ。
(19) ベクトル を、ベクトル 、 、 の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。
(20) ベクトル 、、 の線形結合で表すことができるベクトル を求めよ。
(21) ベクトル を、ベクトル 、、 の線形結合で表すことはできない。なぜか説明せよ。
(22) ベクトル 、、 の線形結合で表すことができるベクトル を求めよ。
2. 解き方の手順
(17)
となる が存在しないことを示す。
を成分ごとに書くと、
\begin{align*}
c_1 + c_2 &= -6 \\
2c_1 + 4c_2 &= 9 \\
5c_1 + 3c_2 &= 4
\end{align*}
1つ目の式と2つ目の式から、とを求めると、が得られる。
これを3つ目の式に代入すると、 となり、矛盾する。
よって、 を と の線形結合で表すことはできない。
(18)
よって、 は の形で表せる。
例えば、とすると、。
(19)
となる が存在しないことを示す。
であるから、 は線形従属である。
(ただし、)
問題 (17) より、 は と の線形結合で表すことができない。
したがって、 を の線形結合で表すことはできない。
(20)
(19)より、であるから、 (ただし、)
よって、 は と の線形結合で表せるベクトルである。
問題(18)と同様に、 の形で表せる。
例えば、とすると、。
(21)
かつ であるから、 は線形従属である。
つまり、 は の定数倍で表せる必要がある。しかし、 の定数倍で を表すことはできない。
なぜなら、
となる が存在しないからである。
したがって、 を の線形結合で表すことはできない。
(22)
(21)より、 かつ であるから、 は線形従属である。
(ただし、)
よって、 は の定数倍で表せるベクトルである。
3. 最終的な答え
(17) は と の線形結合で表せない。なぜなら、連立一次方程式が矛盾するから。
(18) ( は任意の実数)
(19) は の線形結合で表せない。なぜなら、 が線形従属であり、かつはの線形結合で表せないから。
(20) ( は任意の実数)
(21) は の線形結合で表せない。なぜなら、 が線形従属であり、 は の定数倍で表せないから。
(22) ( は任意の実数)