まず、x を a1,a2,a3 の線形結合で表すことを考えます。つまり、スカラー c1,c2,c3 を用いて、 x=c1a1+c2a2+c3a3 と表すことを目指します。これは、
−694=c1125+c2413+c3−131 となり、連立一次方程式
⎩⎨⎧c1+4c2−c3=−62c1+c2+3c3=95c1+3c2+c3=4 を解くことと等価です。この連立一次方程式を行列で表現すると、
125413−131c1c2c3=−694 となります。この方程式を解くために、拡大行列を作成し、ガウスの消去法を用いて解きます。
拡大行列は
125413−131−694 です。
第2行から第1行の2倍を引き、第3行から第1行の5倍を引きます。
1004−7−17−156−62134 第2行を-7で割り、
10041−17−1−5/76−6−334 第3行に第2行の17倍を足し、
100410−1−5/7−43/7−6−3−17 第3行を-43/7で割り、
100410−1−5/71−6−3119/43 これから、c3=43119 が得られます。 これを第2行の式に代入すると、
c2−75c3=−3 c2=−3+75⋅43119=−3+435⋅17=43−129+85=−4344 c1+4c2−c3=−6 c1=−6−4c2+c3=−6−4⋅(−4344)+43119=43−258+176+119=4337 よって、c1=4337,c2=−4344,c3=43119 です。 次に、a1,a2,a3 が線形独立か線形従属かを判定します。 125413−131 の行列式を計算します。 1(1−9)−4(2−15)−1(6−5)=−8+52−1=43 行列式が0ではないので、a1,a2,a3 は線形独立です。