与えられた8つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す。

その他命題真偽判定集合論理
2025/6/5

1. 問題の内容

与えられた8つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す。

2. 解き方の手順

(1) 奇数と奇数の和は偶数である。
奇数は 2n+12n+1 の形で表せる。二つの奇数の和は (2n+1)+(2m+1)=2n+2m+2=2(n+m+1)(2n+1) + (2m+1) = 2n + 2m + 2 = 2(n+m+1) となり、これは偶数である。
したがって、命題は真である。
(2) 偶数と偶数の和は奇数である。
偶数は 2n2n の形で表せる。二つの偶数の和は 2n+2m=2(n+m)2n + 2m = 2(n+m) となり、これは偶数である。
反例:2 + 4 = 6(偶数)
したがって、命題は偽である。
(3) 正三角形は二等辺三角形である。
正三角形は3つの辺の長さが等しい。二等辺三角形は2つの辺の長さが等しい。正三角形は2つの辺の長さが等しいので二等辺三角形でもある。
したがって、命題は真である。
(4) 四角形ならば、長方形である。
四角形には長方形ではないもの(例:正方形でない平行四辺形や台形)が存在する。
反例:平行四辺形
したがって、命題は偽である。
(5) ひし形ならば平行四辺形である。
ひし形は向かい合う辺が平行で、かつ4辺の長さが等しい四角形である。向かい合う辺が平行である四角形は平行四辺形である。
したがって、命題は真である。
(6) 6角形の対角線の数は6本である。
n角形の対角線の数は n(n3)/2n(n-3)/2 で求められる。
6角形の場合、6(63)/2=63/2=96(6-3)/2 = 6*3/2 = 9 となり、9本である。
したがって、命題は偽である。
(7) aAa \in A ならば aABa \in A \cup B である。
ABA \cup B はAまたはBに属する要素の集合である。aaAA に属するならば、必ず ABA \cup B に属する。
したがって、命題は真である。
(8) x2=xx^2 = x ならば x=1x = 1 である。
x2=xx^2 = x を解くと、x2x=0x^2 - x = 0 となり、x(x1)=0x(x-1) = 0 。よって、x=0x = 0 または x=1x = 1 となる。
反例:x = 0
したがって、命題は偽である。

3. 最終的な答え

(1) 真
(2) 偽。反例:2 + 4 = 6
(3) 真
(4) 偽。反例:平行四辺形
(5) 真
(6) 偽。反例:6角形の対角線は9本
(7) 真
(8) 偽。反例:x = 0

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