点 $A(0,1,3)$ を通り、2つの直線 $\begin{cases} x = -1 - 2t \\ y = 3 + 3t \\ z = 1 + t \end{cases}$ と $\begin{cases} x = -1 + s \\ y = 3 - s \\ z = 1 + 2s \end{cases}$ に平行な平面の方程式を求めよ。

幾何学ベクトル平面の方程式空間図形
2025/6/5

1. 問題の内容

A(0,1,3)A(0,1,3) を通り、2つの直線
{x=12ty=3+3tz=1+t\begin{cases} x = -1 - 2t \\ y = 3 + 3t \\ z = 1 + t \end{cases}
{x=1+sy=3sz=1+2s\begin{cases} x = -1 + s \\ y = 3 - s \\ z = 1 + 2s \end{cases}
に平行な平面の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、2つの直線の方向ベクトルを求めます。
1つ目の直線は
(231)\begin{pmatrix} -2 \\ 3 \\ 1 \end{pmatrix}
2つ目の直線は
(112)\begin{pmatrix} 1 \\ -1 \\ 2 \end{pmatrix}
これら2つのベクトルに平行な平面の法線ベクトル n=(abc)\vec{n} = \begin{pmatrix} a \\ b \\ c \end{pmatrix} は、これらのベクトルに垂直である必要があります。したがって、
(231)(abc)=0\begin{pmatrix} -2 \\ 3 \\ 1 \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} a \\ b \\ c \end{pmatrix} = 0
2a+3b+c=0-2a + 3b + c = 0
(112)(abc)=0\begin{pmatrix} 1 \\ -1 \\ 2 \end{pmatrix} \cdot \begin{pmatrix} a \\ b \\ c \end{pmatrix} = 0
ab+2c=0a - b + 2c = 0
これらの連立方程式を解きます。
2a+3b+c=0-2a + 3b + c = 0 より c=2a3bc = 2a - 3b
ab+2(2a3b)=0a - b + 2(2a - 3b) = 0
ab+4a6b=0a - b + 4a - 6b = 0
5a7b=05a - 7b = 0
5a=7b5a = 7b
a=75ba = \frac{7}{5} b
b=5b = 5 とすると、a=7a = 7
c=2(7)3(5)=1415=1c = 2(7) - 3(5) = 14 - 15 = -1
よって、法線ベクトルは
n=(751)\vec{n} = \begin{pmatrix} 7 \\ 5 \\ -1 \end{pmatrix}
平面の方程式は 7x+5yz=d7x + 5y - z = d の形になります。
この平面は点 A(0,1,3)A(0,1,3) を通るので、
7(0)+5(1)(3)=d7(0) + 5(1) - (3) = d
53=d5 - 3 = d
d=2d = 2
したがって、平面の方程式は
7x+5yz=27x + 5y - z = 2

3. 最終的な答え

7x+5yz=27x + 5y - z = 2

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