座標空間において、点A(0, -1, 1)と点B(-1, 0, 0)を結ぶ線分ABを軸として回転させたときにできる回転面と、平面 $z = 0$ と $z = 1$ で囲まれた立体の体積を求めよ。

幾何学空間図形回転体体積積分
2025/6/5

1. 問題の内容

座標空間において、点A(0, -1, 1)と点B(-1, 0, 0)を結ぶ線分ABを軸として回転させたときにできる回転面と、平面 z=0z = 0z=1z = 1 で囲まれた立体の体積を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、線分ABを表すベクトルを求める。
AB=OBOA=(1,0,0)(0,1,1)=(1,1,1)\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA} = (-1, 0, 0) - (0, -1, 1) = (-1, 1, -1)
次に、線分AB上の任意の点Pの座標をパラメータ表示する。
OP=OA+tAB=(0,1,1)+t(1,1,1)=(t,1+t,1t)\vec{OP} = \vec{OA} + t\vec{AB} = (0, -1, 1) + t(-1, 1, -1) = (-t, -1+t, 1-t)
ここで、0t10 \le t \le 1
点Pからz軸に下ろした垂線の足をHとする。点Pをz軸周りに回転させたときの半径をrとする。
rはPのx座標とy座標から求められる。
r2=x2+y2=(t)2+(1+t)2=t2+(t1)2=t2+t22t+1=2t22t+1r^2 = x^2 + y^2 = (-t)^2 + (-1+t)^2 = t^2 + (t-1)^2 = t^2 + t^2 - 2t + 1 = 2t^2 - 2t + 1
r=2t22t+1r = \sqrt{2t^2 - 2t + 1}
微小な線分の長さdsを計算する。
ds=ABdt=(1)2+12+(1)2dt=3dtds = |\vec{AB}| dt = \sqrt{(-1)^2 + 1^2 + (-1)^2} dt = \sqrt{3} dt
回転体の微小体積dVは、半径rの円の面積に微小な線分の長さdsを掛けたものとして計算できる。
dV=πr2ds=π(2t22t+1)3dtdV = \pi r^2 ds = \pi (2t^2 - 2t + 1) \sqrt{3} dt
求める体積Vは、tを0から1まで積分することで得られる。
V=01π(2t22t+1)3dt=π301(2t22t+1)dt=π3[23t3t2+t]01V = \int_{0}^{1} \pi (2t^2 - 2t + 1) \sqrt{3} dt = \pi\sqrt{3} \int_{0}^{1} (2t^2 - 2t + 1) dt = \pi\sqrt{3} [\frac{2}{3}t^3 - t^2 + t]_{0}^{1}
V=π3(231+1)=π3(23)=233πV = \pi\sqrt{3} (\frac{2}{3} - 1 + 1) = \pi\sqrt{3} (\frac{2}{3}) = \frac{2\sqrt{3}}{3}\pi

3. 最終的な答え

233π\frac{2\sqrt{3}}{3}\pi

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