絶対値記号 ∣x−1∣ を外すことを考えます。x が1に近づくとき、x は1より大きい場合と小さい場合があります。 * x が1より大きい場合 (x>1): ∣x−1∣=x−1 となります。このとき、 limx→1+∣x−1∣1=limx→1+x−11 x が1に近づくと、x−1 は正の方向から0に近づくため、x−11 は正の無限大に発散します。したがって、 limx→1+x−11=+∞ * x が1より小さい場合 (x<1): ∣x−1∣=−(x−1)=1−x となります。このとき、 limx→1−∣x−1∣1=limx→1−1−x1 x が1に近づくと、1−x は正の方向から0に近づくため、1−x1 は正の無限大に発散します。したがって、 limx→1−1−x1=+∞ 左右からの極限が一致し、かつ正の無限大に発散するため、元の極限も正の無限大に発散します。