2つの曲線 $y = kx^2$ と $y = \log x$ が共有点Pで共通の接線をもつとき、$k$ の値と接線 $l$ の方程式を求める問題です。

解析学微分接線対数関数二次関数
2025/6/6

1. 問題の内容

2つの曲線 y=kx2y = kx^2y=logxy = \log x が共有点Pで共通の接線をもつとき、kk の値と接線 ll の方程式を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、共有点Pのx座標を tt とします。
このとき、点Pにおけるそれぞれの曲線のy座標と接線の傾きが一致します。
(1) y座標が一致する条件
kt2=logtkt^2 = \log t ...(1)
(2) 接線の傾きが一致する条件
y=kx2y = kx^2 の導関数は y=2kxy' = 2kx
y=logxy = \log x の導関数は y=1xy' = \frac{1}{x}
したがって、
2kt=1t2kt = \frac{1}{t} ...(2)
(3) (2)より 2kt2=12kt^2 = 1 が得られ、kt2=12kt^2 = \frac{1}{2} ...(3)
(4) (1)と(3)より logt=12\log t = \frac{1}{2} なので、t=e12=et = e^{\frac{1}{2}} = \sqrt{e}
(5) これを(3)に代入すると k(e)2=12k (\sqrt{e})^2 = \frac{1}{2} となり、ke=12ke = \frac{1}{2} より、k=12ek = \frac{1}{2e}
(6) 点Pの座標は (e,12)(\sqrt{e}, \frac{1}{2})
接線の傾きは 2kt=212ee=1e2kt = 2 \cdot \frac{1}{2e} \cdot \sqrt{e} = \frac{1}{\sqrt{e}}
(7) 接線 ll の方程式は、点 (e,12)(\sqrt{e}, \frac{1}{2}) を通り、傾きが 1e\frac{1}{\sqrt{e}} の直線なので、
y12=1e(xe)y - \frac{1}{2} = \frac{1}{\sqrt{e}} (x - \sqrt{e})
y=1ex1+12y = \frac{1}{\sqrt{e}} x - 1 + \frac{1}{2}
y=1ex12y = \frac{1}{\sqrt{e}} x - \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

k=12ek = \frac{1}{2e}
接線 ll の方程式: y=1ex12y = \frac{1}{\sqrt{e}} x - \frac{1}{2}

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