4つの血圧データ(131, 135, 140, 138)が与えられたとき、以下の2つの問いに答えます。 (a) この4つのデータの標本平均を求めます。 (b) 実際の血圧(母平均$\mu$)の95%信頼区間を求めます。

確率論・統計学標本平均信頼区間母平均標本標準偏差正規分布統計的推定
2025/6/6

1. 問題の内容

4つの血圧データ(131, 135, 140, 138)が与えられたとき、以下の2つの問いに答えます。
(a) この4つのデータの標本平均を求めます。
(b) 実際の血圧(母平均μ\mu)の95%信頼区間を求めます。

2. 解き方の手順

(a) 標本平均の計算
標本平均は、データの総和をデータ数で割ることで計算されます。
標本平均=データの総和データ数 \text{標本平均} = \frac{\text{データの総和}}{\text{データ数}}
計算式は、
131+135+140+1384 \frac{131 + 135 + 140 + 138}{4}
これを計算すると、
5444=136 \frac{544}{4} = 136
したがって、標本平均は136です。
(b) 95%信頼区間の計算
標本平均の分布は、母平均μ\muを平均値に持ち、σn\frac{\sigma}{\sqrt{n}}を標準偏差に持つ正規分布に従うと仮定します。ここで、σ\sigmaは母標準偏差、nnはサンプルサイズです。
問題文から、与えられた不等式は
1.96xˉμσ/n1.96 -1.96 \le \frac{\bar{x} - \mu}{\sigma / \sqrt{n}} \le 1.96
で表されます。ここでxˉ\bar{x}は標本平均です。
σ\sigmaが不明なため標本標準偏差 ss で代用し、tt分布を利用することになるが、ここでは正規分布を利用するものとして進めます。ss はサンプルサイズ4の標本から推定する必要があります。
まず、不偏分散 s2s^2 を計算します。
s2=i=1n(xixˉ)2n1 s^2 = \frac{\sum_{i=1}^n (x_i - \bar{x})^2}{n-1}
ここで、xix_i は各データ点、xˉ\bar{x}は標本平均です。
s2=(131136)2+(135136)2+(140136)2+(138136)241 s^2 = \frac{(131-136)^2 + (135-136)^2 + (140-136)^2 + (138-136)^2}{4-1}
s2=(5)2+(1)2+(4)2+(2)23 s^2 = \frac{(-5)^2 + (-1)^2 + (4)^2 + (2)^2}{3}
s2=25+1+16+43=46315.33 s^2 = \frac{25 + 1 + 16 + 4}{3} = \frac{46}{3} \approx 15.33
したがって、s=15.333.92s = \sqrt{15.33} \approx 3.92 となります。
標本平均の標準誤差は
sn=3.924=3.922=1.96 \frac{s}{\sqrt{n}} = \frac{3.92}{\sqrt{4}} = \frac{3.92}{2} = 1.96
したがって、
1.96136μ1.961.96 -1.96 \le \frac{136 - \mu}{1.96} \le 1.96
この不等式を変形してμ\muの範囲を求めます。
1.96×1.96136μ1.96×1.96 -1.96 \times 1.96 \le 136 - \mu \le 1.96 \times 1.96
3.8416136μ3.8416 -3.8416 \le 136 - \mu \le 3.8416
3.8416136μ3.8416136 -3.8416 - 136 \le -\mu \le 3.8416 - 136
139.8416μ132.1584 -139.8416 \le -\mu \le -132.1584
132.1584μ139.8416 132.1584 \le \mu \le 139.8416
よって95%信頼区間は[132.16, 139.84] となります。(小数点以下2桁で四捨五入)

3. 最終的な答え

(a) 標本平均: 136
(b) 実際の血圧の推定値μ\muの95%信頼区間: 132.16μ139.84132.16 \le \mu \le 139.84

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