与えられた2つの関数を微分する問題です。 (1) $y = \frac{x}{(2x+1)^3}$ (2) $y = \frac{1}{\sqrt{x^2+x}}$

解析学微分微分公式合成関数の微分商の微分
2025/6/6

1. 問題の内容

与えられた2つの関数を微分する問題です。
(1) y=x(2x+1)3y = \frac{x}{(2x+1)^3}
(2) y=1x2+xy = \frac{1}{\sqrt{x^2+x}}

2. 解き方の手順

(1) y=x(2x+1)3y = \frac{x}{(2x+1)^3} の微分
商の微分公式 (uv)=uvuvv2\left(\frac{u}{v}\right)' = \frac{u'v - uv'}{v^2} を用います。
u=xu = x, v=(2x+1)3v = (2x+1)^3 とおくと、
u=1u' = 1, v=3(2x+1)22=6(2x+1)2v' = 3(2x+1)^2 \cdot 2 = 6(2x+1)^2 となります。
よって、
y=1(2x+1)3x6(2x+1)2(2x+1)6=(2x+1)2[(2x+1)6x](2x+1)6=2x+16x(2x+1)4=14x(2x+1)4y' = \frac{1 \cdot (2x+1)^3 - x \cdot 6(2x+1)^2}{(2x+1)^6} = \frac{(2x+1)^2[(2x+1) - 6x]}{(2x+1)^6} = \frac{2x+1 - 6x}{(2x+1)^4} = \frac{1-4x}{(2x+1)^4}
(2) y=1x2+xy = \frac{1}{\sqrt{x^2+x}} の微分
y=(x2+x)12y = (x^2+x)^{-\frac{1}{2}} と書き換えることができます。
合成関数の微分公式 (f(g(x)))=f(g(x))g(x)(f(g(x)))' = f'(g(x)) \cdot g'(x) を用います。
f(u)=u12f(u) = u^{-\frac{1}{2}}, g(x)=x2+xg(x) = x^2+x とおくと、
f(u)=12u32f'(u) = -\frac{1}{2}u^{-\frac{3}{2}}, g(x)=2x+1g'(x) = 2x+1 となります。
よって、
y=12(x2+x)32(2x+1)=2x+12(x2+x)32=2x+12(x2+x)x2+xy' = -\frac{1}{2}(x^2+x)^{-\frac{3}{2}} \cdot (2x+1) = -\frac{2x+1}{2(x^2+x)^{\frac{3}{2}}} = -\frac{2x+1}{2(x^2+x)\sqrt{x^2+x}}

3. 最終的な答え

(1) y=14x(2x+1)4y' = \frac{1-4x}{(2x+1)^4}
(2) y=2x+12(x2+x)x2+xy' = -\frac{2x+1}{2(x^2+x)\sqrt{x^2+x}}

「解析学」の関連問題

$\frac{\pi}{3} \le \theta \le \frac{7}{6}\pi$ の範囲で、関数 $y = 2\cos\theta + 2$ の最大値と最小値を求める問題です。$\theta...

三角関数最大値最小値cos関数値域
2025/6/7

与えられた文章は、関数 $f$ の変化量 $\Delta f$ が $\Delta f = f(x + \Delta x) - f(x)$ で定義され、導関数が入力の変化量に対する関数の変化量の比 $...

導関数極限微積分
2025/6/7

与えられた和 $\sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{k+2} + \sqrt{k}}$ を計算する。

級数有理化telescoping sum
2025/6/7

問題は、$\lim_{h \to 0} (1+h)^{\frac{1}{h}} = e$ を用いて、 $(e^x)'$ と $(\log x)'$ を求めることです。

微分指数関数対数関数合成関数の微分法極限
2025/6/7

画像には、極限の公式 $\lim_{h \to 0} \frac{e^h - 1}{h} = 1$ と $\lim_{h \to 0} (1+h)^{\frac{1}{h}} = e$ が示されていま...

微分導関数指数関数対数関数極限
2025/6/7

与えられた級数 $S$ の和を求める問題です。級数は次のようになっています。 $S = 1 + 4x + 7x^2 + \dots + (3n-2)x^{n-1}$

級数無限級数等比数列
2025/6/7

自然対数の底 $e$ の定義 $e = \lim_{n \to \infty} (1 + \frac{1}{n})^n$ を利用して、以下の2つの極限値を求める問題です。 (1) $\lim_{n \...

極限自然対数e数列
2025/6/7

与えられた6つの関数を微分する問題です。 (1) $y = (x-1)^2$ (2) $y = (3x-1)^3$ (3) $y = (2x-1)(x-2)^2$ (4) $y = (x^2+2x+3...

微分合成関数の微分積の微分商の微分
2025/6/7

$\sqrt{x}$ の導関数を定義に従って計算する問題です。

導関数微分極限有理化
2025/6/7

関数 $y = \log(x + \sqrt{x^2 + 1})$ の極値を求める問題です。ここで、logは自然対数(底がeの対数)を表すと仮定します。

微分対数関数極値単調増加
2025/6/7