行列 $A = \begin{pmatrix} 4 & -3 \\ -2 & 2 \end{pmatrix}$ による変換で直線 $L$ が直線 $x + 2y - 6 = 0$ に移されるとき、変換前の直線 $L$ の方程式を求める。

代数学線形代数行列一次変換連立方程式
2025/6/6

1. 問題の内容

行列 A=(4322)A = \begin{pmatrix} 4 & -3 \\ -2 & 2 \end{pmatrix} による変換で直線 LL が直線 x+2y6=0x + 2y - 6 = 0 に移されるとき、変換前の直線 LL の方程式を求める。

2. 解き方の手順

変換前の点を (x,y)(x, y)、変換後の点を (x,y)(x', y') とすると、
(xy)=A(xy)=(4322)(xy)\begin{pmatrix} x' \\ y' \end{pmatrix} = A \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 4 & -3 \\ -2 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}
したがって、
x=4x3yx' = 4x - 3y
y=2x+2yy' = -2x + 2y
この連立方程式を x,yx, y について解く。
まず2番目の式より、
2x=2yy2x = 2y - y'
x=y12yx = y - \frac{1}{2}y'
これを1番目の式に代入すると、
x=4(y12y)3yx' = 4(y - \frac{1}{2}y') - 3y
x=4y2y3yx' = 4y - 2y' - 3y
x=y2yx' = y - 2y'
y=x+2yy = x' + 2y'
したがって、
x=x+2y12y=x+32yx = x' + 2y' - \frac{1}{2}y' = x' + \frac{3}{2}y'
よって、
x=x+32yx = x' + \frac{3}{2}y'
y=x+2yy = x' + 2y'
変換後の直線の方程式は x+2y6=0x' + 2y' - 6 = 0 であるから、これに上記の x,yx, y の関係式を代入する。
(x+32y)+2(x+2y)6=0(x' + \frac{3}{2}y') + 2(x' + 2y') - 6 = 0
x+32y+2x+4y6=0x' + \frac{3}{2}y' + 2x' + 4y' - 6 = 0
3x+112y6=03x' + \frac{11}{2}y' - 6 = 0
6x+11y12=06x' + 11y' - 12 = 0
したがって、変換前の直線の方程式は 6x+11y12=06x + 11y - 12 = 0

3. 最終的な答え

6x+11y12=06x + 11y - 12 = 0

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