C上を動く点Pがあり、Pからx軸に垂直な線を引いた交点をH、y軸に垂直な線を引いた交点をIとする。点Pのx座標をtとする。 (i) $1 < t < 6$ のとき、PHをtで表し、四角形OIPHが正方形になるtの値を求める。 (ii) 四角形OIPHの面積をg(t)とするとき、y=g(t)のグラフの概形と、四角形OIPHの面積が最大となるtの値を求める。

解析学3次関数微分グラフ最大値二次方程式
2025/6/6

1. 問題の内容

C上を動く点Pがあり、Pからx軸に垂直な線を引いた交点をH、y軸に垂直な線を引いた交点をIとする。点Pのx座標をtとする。
(i) 1<t<61 < t < 6 のとき、PHをtで表し、四角形OIPHが正方形になるtの値を求める。
(ii) 四角形OIPHの面積をg(t)とするとき、y=g(t)のグラフの概形と、四角形OIPHの面積が最大となるtの値を求める。

2. 解き方の手順

(i) まず、PHをtで表す。C上の点Pの座標は (t,t2+7t6)(t, -t^2 + 7t - 6) と表せるので、PH=t2+7t6PH = -t^2 + 7t - 6 となる。したがって、
PH=1t2+7t6PH = -1t^2 + 7t - 6
次に、四角形OIPHが正方形になるのは、PH = OH = t のときなので、
t2+7t6=t-t^2 + 7t - 6 = t
t26t+6=0t^2 - 6t + 6 = 0
t=6±36242=6±122=3±3t = \frac{6 \pm \sqrt{36 - 24}}{2} = \frac{6 \pm \sqrt{12}}{2} = 3 \pm \sqrt{3}
1<t<61 < t < 6 より、t=33t = 3 - \sqrt{3} または t=3+3t = 3 + \sqrt{3} である。
(ii) 四角形OIPHの面積 g(t)g(t)g(t)=t(t2+7t6)=t3+7t26tg(t) = t(-t^2 + 7t - 6) = -t^3 + 7t^2 - 6t
g(t)=3t2+14t6g'(t) = -3t^2 + 14t - 6
g(t)=0g'(t) = 0 となるのは、
t=14±1964(3)(6)6=14±196726=14±1246=14±2316=7±313t = \frac{-14 \pm \sqrt{196 - 4(-3)(-6)}}{-6} = \frac{-14 \pm \sqrt{196 - 72}}{-6} = \frac{-14 \pm \sqrt{124}}{-6} = \frac{14 \pm 2\sqrt{31}}{6} = \frac{7 \pm \sqrt{31}}{3}
1<t<61 < t < 6 より、両方の値が範囲に含まれる。
g(t)g(t) は3次関数なので、グラフは3か4になる。
t=1t=1の時g(1)=1+76=0g(1) = -1+7-6=0
g(t)=t(t27t+6)=t(t1)(t6)g(t) = -t(t^2-7t+6) = -t(t-1)(t-6)
よってグラフの概形は3である。
面積が最大となるtは t=7313t = \frac{7 - \sqrt{31}}{3} または t=7+313t = \frac{7 + \sqrt{31}}{3}
g(t)=6t+14g''(t) = -6t + 14
t=7+313t = \frac{7+\sqrt{31}}{3}の時、g(t)=67+313+14=14231+14=231<0g''(t) = -6*\frac{7+\sqrt{31}}{3}+14 = -14 - 2\sqrt{31}+14=-2\sqrt{31} < 0 極大値
t=7313t = \frac{7-\sqrt{31}}{3}の時、g(t)=67313+14=14+231+14=231>0g''(t) = -6*\frac{7-\sqrt{31}}{3}+14 = -14 + 2\sqrt{31}+14=2\sqrt{31} > 0 極小値
よって、t=7+313t = \frac{7 + \sqrt{31}}{3}

3. 最終的な答え

PH = t2+7t6-t^2 + 7t - 6
四角形OIPHが正方形となるのは、t=3±3t = 3 \pm \sqrt{3} のときである。
y=g(t)のグラフは3である。また、四角形OIPHの面積が最大となるのは、t=7+313t = \frac{7 + \sqrt{31}}{3} のときである。

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