問題12: 箱の中から2枚のカードを取り出し、その和が正の数となる確率を求める。 問題13: 箱ひげ図から読み取れる事柄の正誤を判断する。 問題14: $(ax-3)(4x+b)$を展開した結果が$cx^2 + 2x - 21$であるとき、$a, b, c$を求める。 問題15: 長方形の花壇の周りの道の面積$S$と、道の真ん中を通る線の長さ$l$の関係式$S = al$を証明する。 問題16: 連続する2つの整数の平方の差に関する予想を証明し、平方の和に関する反例を挙げる。

代数学確率箱ひげ図展開因数分解証明長方形平方の差
2025/6/6

1. 問題の内容

問題12: 箱の中から2枚のカードを取り出し、その和が正の数となる確率を求める。
問題13: 箱ひげ図から読み取れる事柄の正誤を判断する。
問題14: (ax3)(4x+b)(ax-3)(4x+b)を展開した結果がcx2+2x21cx^2 + 2x - 21であるとき、a,b,ca, b, cを求める。
問題15: 長方形の花壇の周りの道の面積SSと、道の真ん中を通る線の長さllの関係式S=alS = alを証明する。
問題16: 連続する2つの整数の平方の差に関する予想を証明し、平方の和に関する反例を挙げる。

2. 解き方の手順

問題12:
まず、全ての組み合わせを考える。6枚のカードから2枚を取り出す組み合わせは、6C2=6×52×1=156C2 = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15通り。
次に、和が正の数となる組み合わせを列挙する。
(-3, 0), (-3, 1), (-3, 2), (-3, 3)
(-2, 0), (-2, 1), (-2, 2), (-2, 3)
(0, 1), (0, 2), (0, 3)
(1, 2), (1, 3)
(2, 3)
和が正になるのは、
(-3, 1), (-3, 2), (-3, 3)
(-2, 1), (-2, 2), (-2, 3)
(0, 1), (0, 2), (0, 3)
(1, 2), (1, 3)
(2, 3)
の12通り。
よって、確率は1215=45\frac{12}{15} = \frac{4}{5}
問題13:
① もっとも長い距離を投げた生徒がいるのは2組である。→ 正しい
箱ひげ図の右端を見る。2組の方が1組よりも右にあるので正しい。
② 1組の四分位範囲は2組の四分位範囲より大きい。→ 正しくない
四分位範囲は箱の長さでわかる。1組の箱の長さは2組の箱の長さより小さいので正しくない。
③ 1組の記録の平均値は17mである。→ このデータからはわからない
箱ひげ図からは平均値は読み取れない。
問題14:
(ax3)(4x+b)=4ax2+(ab12)x3b=cx2+2x21(ax-3)(4x+b) = 4ax^2 + (ab-12)x - 3b = cx^2 + 2x - 21
係数を比較すると、4a=c4a = c, ab12=2ab-12 = 2, 3b=21-3b = -21
3b=21-3b = -21より、b=7b = 7
ab12=2ab-12 = 2より、7a12=27a - 12 = 2, 7a=147a = 14, a=2a = 2
4a=c4a = cより、c=4×2=8c = 4 \times 2 = 8
問題15:
道の面積SSは、外側の長方形の面積から花壇の長方形の面積を引いたもの。
外側の長方形の縦はp+2ap+2a、横はq+2aq+2a。花壇の長方形の縦はpp、横はqq
S=(p+2a)(q+2a)pq=pq+2ap+2aq+4a2pq=2ap+2aq+4a2S = (p+2a)(q+2a) - pq = pq + 2ap + 2aq + 4a^2 - pq = 2ap + 2aq + 4a^2
道の真ん中を通る線の長さllは、縦がp+ap+a, 横がq+aq+aの長方形の周の長さ。
l=2(p+a)+2(q+a)=2p+2a+2q+2a=2p+2q+4al = 2(p+a) + 2(q+a) = 2p + 2a + 2q + 2a = 2p + 2q + 4a
al=a(2p+2q+4a)=2ap+2aq+4a2al = a(2p + 2q + 4a) = 2ap + 2aq + 4a^2
よって、S=alS = al
問題16:
(n+1)2n2=(n2+2n+1)n2=2n+1(n+1)^2 - n^2 = (n^2 + 2n + 1) - n^2 = 2n + 1
したがって、大きい数の平方から小さい数の平方をひいたときの差は、2n+12n + 1
② 連続する2つの整数が、たとえば、4, 5 のとき、42+52=16+25=414^2 + 5^2 = 16 + 25 = 41
41は 整数の平方ではない。したがって、連続する2つの整数で、小さい数の平方と大きい数の平方の和は、ある整数の平方になるとは限らない。ア=4, イ=5, ウ=41

3. 最終的な答え

問題12: 45\frac{4}{5}
問題13: ①正しい ②正しくない ③このデータからはわからない
問題14: a=2a = 2, b=7b = 7, c=8c = 8
問題15: 証明は上記参照
問題16: ① 2n+12n+1 ② ア=4, イ=5, ウ=41

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