初項が30、公差が-4である等差数列 $\{a_n\}$ がある。 (1) 第何項が初めて負の数になるか。 (2) 初項から第何項までの和が最大であるか。また、その和 $S$ を求めよ。 (3) 初項から第何項までの和が、初めて負の数になるか。

代数学等差数列数列一般項
2025/6/6

1. 問題の内容

初項が30、公差が-4である等差数列 {an}\{a_n\} がある。
(1) 第何項が初めて負の数になるか。
(2) 初項から第何項までの和が最大であるか。また、その和 SS を求めよ。
(3) 初項から第何項までの和が、初めて負の数になるか。

2. 解き方の手順

(1) 第n項が初めて負の数になるかを求める。
等差数列の一般項は an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d で与えられる。ここで、a1=30a_1 = 30d=4d = -4 であるから、
an=30+(n1)(4)=304n+4=4n+34a_n = 30 + (n-1)(-4) = 30 - 4n + 4 = -4n + 34 となる。
an<0a_n < 0 となる nn を求める。
4n+34<0-4n + 34 < 0
4n<34-4n < -34
4n>344n > 34
n>344=172=8.5n > \frac{34}{4} = \frac{17}{2} = 8.5
nn は整数であるから、n=9n = 9 が初めて負の数になる項である。
(2) 初項から第何項までの和が最大になるかを求める。
an=4n+34a_n = -4n + 34 より、a1=30,a2=26,a3=22,,a8=2,a9=2,a_1 = 30, a_2 = 26, a_3 = 22, \dots, a_8 = 2, a_9 = -2, \dots となる。
和が最大となるのは、ana_n が初めて負になる直前まで、つまり第8項までの和である。
等差数列の和の公式は Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) で与えられる。
S8=82(a1+a8)=82(30+2)=4(32)=128S_8 = \frac{8}{2}(a_1 + a_8) = \frac{8}{2}(30 + 2) = 4(32) = 128
(3) 初項から第何項までの和が、初めて負の数になるかを求める。
等差数列の和の公式は Sn=n2(2a1+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a_1 + (n-1)d) で与えられる。
Sn=n2(2(30)+(n1)(4))=n2(604n+4)=n2(644n)=n(322n)S_n = \frac{n}{2}(2(30) + (n-1)(-4)) = \frac{n}{2}(60 - 4n + 4) = \frac{n}{2}(64 - 4n) = n(32 - 2n)
Sn<0S_n < 0 となる nn を求める。
n(322n)<0n(32 - 2n) < 0
2n(16n)<02n(16 - n) < 0
n(16n)<0n(16 - n) < 0
n>0n > 0 より、16n<016 - n < 0
n>16n > 16
よって、初項から第17項までの和が初めて負の数になる。

3. 最終的な答え

(1) 第9項
(2) 第8項までの和が最大、その和は128
(3) 第17項

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