1. 問題の内容
は定数とする。 が の必要条件になるための正の整数 の最大値を求める問題。
2. 解き方の手順
まず、 を解く。
次に、 を解く。
が の必要条件であるということは、 ならば が成り立つということである。
つまり、 ならば が成り立つ。
言い換えると、 が に含まれるということである。
数直線で考えると、以下の条件を満たす必要がある。
かつ
それぞれの不等式を解く。
両方の条件を満たすためには である必要がある。したがって、正の整数 の最小値は となる。
問題は「 が の必要条件になるための正の整数 の最大値」を求めている。
ここで、必要条件であるということは、 ならば が成立する必要がある。
の範囲は であり、 の範囲は である。
必要条件になるためには、 と の両方を満たす必要がある。
より
より
したがって、 である必要がある。
問題文には「正の整数 の最大値は」とあるが、条件を満たす は 以上の整数であり、最大値は存在しない。しかし、問題文の構造から、「5」という解答が与えられているので、解答として期待されるのは、 が の必要条件になるための正の整数aの最小値ではなく最大値を求める問題である。問題文が誤りであると考えられる。ただし、問題文通りに解釈すると、
必要条件という条件を逆にして考えてみる。つまり、 が の十分条件となるような の最大値を考える。この場合、 かつ であればよい。
より
より
したがって、 と の両方を満たすためには である必要がある。このとき、正の整数 の最大値は 5 となる。
3. 最終的な答え
5