ある都市で、天気予報が当たる事象をA、雨が降る事象をBとする。$P(A|B)=0.7$、$P(A|B^c)=0.8$、$P(B)=0.2$が与えられている。 (1) $P(A)$を求める。 (2) $P(B|A)$を求める。

確率論・統計学条件付き確率ベイズの定理全確率の公式
2025/6/6

1. 問題の内容

ある都市で、天気予報が当たる事象をA、雨が降る事象をBとする。P(AB)=0.7P(A|B)=0.7P(ABc)=0.8P(A|B^c)=0.8P(B)=0.2P(B)=0.2が与えられている。
(1) P(A)P(A)を求める。
(2) P(BA)P(B|A)を求める。

2. 解き方の手順

(1) 全確率の公式を用いてP(A)P(A)を求める。
全確率の公式とは、P(A)=P(AB)P(B)+P(ABc)P(Bc)P(A) = P(A|B)P(B) + P(A|B^c)P(B^c)のことである。
ここで、P(Bc)=1P(B)=10.2=0.8P(B^c)=1-P(B)=1-0.2=0.8である。
P(A)=P(AB)P(B)+P(ABc)P(Bc)=0.7×0.2+0.8×0.8=0.14+0.64=0.78P(A) = P(A|B)P(B) + P(A|B^c)P(B^c) = 0.7 \times 0.2 + 0.8 \times 0.8 = 0.14 + 0.64 = 0.78
(2) ベイズの定理を用いてP(BA)P(B|A)を求める。
ベイズの定理とは、P(BA)=P(AB)P(B)P(A)P(B|A) = \frac{P(A|B)P(B)}{P(A)}のことである。
P(BA)=P(AB)P(B)P(A)=0.7×0.20.78=0.140.78=1478=739P(B|A) = \frac{P(A|B)P(B)}{P(A)} = \frac{0.7 \times 0.2}{0.78} = \frac{0.14}{0.78} = \frac{14}{78} = \frac{7}{39}

3. 最終的な答え

(1) P(A)=0.78P(A) = 0.78
(2) P(BA)=739P(B|A) = \frac{7}{39}

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