$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ の中点を $M$、辺 $OB$ を $2:3$ に内分する点を $N$ とする。2直線 $AN$、 $BM$ の交点を $P$ とするとき、$\overrightarrow{OP} = \vec{p}$ を $\vec{a}$ と $\vec{b}$ で表せ。ただし、$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$、$\overrightarrow{OB} = \vec{b}$ である。

幾何学ベクトル内分点線形代数空間ベクトル
2025/6/7

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA の中点を MM、辺 OBOB2:32:3 に内分する点を NN とする。2直線 ANANBMBM の交点を PP とするとき、OP=p\overrightarrow{OP} = \vec{p}a\vec{a}b\vec{b} で表せ。ただし、OA=a\overrightarrow{OA} = \vec{a}OB=b\overrightarrow{OB} = \vec{b} である。

2. 解き方の手順

まず、PP が直線 ANAN 上にあることから、実数 ss を用いて OP=(1s)OA+sON\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{OA} + s\overrightarrow{ON} と表せる。
ON=25OB\overrightarrow{ON} = \frac{2}{5}\overrightarrow{OB} であるから、
OP=(1s)a+s(25b)=(1s)a+2s5b\overrightarrow{OP} = (1-s)\vec{a} + s(\frac{2}{5}\vec{b}) = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{5}\vec{b} ... (1)
次に、PP が直線 BMBM 上にあることから、実数 tt を用いて OP=(1t)OB+tOM\overrightarrow{OP} = (1-t)\overrightarrow{OB} + t\overrightarrow{OM} と表せる。
OM=12OA\overrightarrow{OM} = \frac{1}{2}\overrightarrow{OA} であるから、
OP=(1t)b+t(12a)=t2a+(1t)b\overrightarrow{OP} = (1-t)\vec{b} + t(\frac{1}{2}\vec{a}) = \frac{t}{2}\vec{a} + (1-t)\vec{b} ... (2)
(1)と(2)を比較して、a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=t21-s = \frac{t}{2} かつ 2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t
これを解く。
t=22st = 2-2s2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t に代入すると
2s5=1(22s)=1+2s\frac{2s}{5} = 1 - (2-2s) = -1+2s
2s52s=1\frac{2s}{5} - 2s = -1
2s10s=52s - 10s = -5
8s=5-8s = -5
s=58s = \frac{5}{8}
t=22(58)=254=34t = 2 - 2(\frac{5}{8}) = 2 - \frac{5}{4} = \frac{3}{4}
(1)に s=58s = \frac{5}{8} を代入すると
OP=(158)a+25(58)b=38a+14b\overrightarrow{OP} = (1-\frac{5}{8})\vec{a} + \frac{2}{5}(\frac{5}{8})\vec{b} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=38a+14b\overrightarrow{OP} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

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