曲線 $C: \begin{cases} x = a \cos^3 t \\ y = a \sin^3 t \end{cases}$ の各点 $(t)$ における接線が、両軸によって切り取られる長さが一定であることを示せ。

幾何学接線媒介変数表示曲線の長さ
2025/6/7

1. 問題の内容

曲線 C:{x=acos3ty=asin3tC: \begin{cases} x = a \cos^3 t \\ y = a \sin^3 t \end{cases} の各点 (t)(t) における接線が、両軸によって切り取られる長さが一定であることを示せ。

2. 解き方の手順

まず、曲線上の点 (acos3t,asin3t)(a\cos^3 t, a\sin^3 t) における接線を求める。
dxdt=3acos2tsint\frac{dx}{dt} = -3a \cos^2 t \sin t
dydt=3asin2tcost\frac{dy}{dt} = 3a \sin^2 t \cos t
したがって、dydx=3asin2tcost3acos2tsint=sintcost=tant\frac{dy}{dx} = \frac{3a \sin^2 t \cos t}{-3a \cos^2 t \sin t} = - \frac{\sin t}{\cos t} = - \tan t
(acos3t,asin3t)(a\cos^3 t, a\sin^3 t) における接線の方程式は、
yasin3t=tant(xacos3t)y - a\sin^3 t = - \tan t (x - a\cos^3 t)
yasin3t=sintcost(xacos3t)y - a\sin^3 t = - \frac{\sin t}{\cos t} (x - a\cos^3 t)
ycostasin3tcost=xsint+acos3tsinty \cos t - a\sin^3 t \cos t = -x \sin t + a\cos^3 t \sin t
xsint+ycost=acos3tsint+asin3tcostx \sin t + y \cos t = a\cos^3 t \sin t + a\sin^3 t \cos t
xsint+ycost=asintcost(cos2t+sin2t)x \sin t + y \cos t = a \sin t \cos t (\cos^2 t + \sin^2 t)
xsint+ycost=asintcostx \sin t + y \cos t = a \sin t \cos t
次に、この接線がx軸とy軸と交わる点を求める。
x軸との交点(y=0):
xsint=asintcostx \sin t = a \sin t \cos t
x=acostx = a \cos t
y軸との交点(x=0):
ycost=asintcosty \cos t = a \sin t \cos t
y=asinty = a \sin t
したがって、x軸との交点は (acost,0)(a\cos t, 0)、y軸との交点は (0,asint)(0, a\sin t)である。
x軸との交点のx座標は X=acostX=a\cos t, y軸との交点のy座標は Y=asintY=a\sin t
原点からの距離の二乗は、(acost)2+(asint)2=a2cos2t+a2sin2t=a2(cos2t+sin2t)=a2(a\cos t)^2 + (a\sin t)^2 = a^2 \cos^2 t + a^2 \sin^2 t = a^2 (\cos^2 t + \sin^2 t) = a^2
原点からの距離は a2=a\sqrt{a^2}=|a|
両軸によって切り取られる長さLは、
L=(acost0)2+(0asint)2=a2cos2t+a2sin2t=a2(cos2t+sin2t)=a2=aL = \sqrt{(a \cos t - 0)^2 + (0 - a \sin t)^2} = \sqrt{a^2 \cos^2 t + a^2 \sin^2 t} = \sqrt{a^2 (\cos^2 t + \sin^2 t)} = \sqrt{a^2} = |a|
Lはtに依存せず、定数である。
ただし、a>0a > 0 と仮定する。

3. 最終的な答え

曲線 CC の各点における接線が両軸によって切り取られる長さは a|a| であり、一定である。

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