座標平面上に4点 $A(-1,0)$, $B(1,0)$, $P(-1,3)$, $Q(1,1)$ がある。線分 $PQ$ 上に点 $R$ をとり、その $x$ 座標を $a$ とする。三角形 $ABR$ の外接円を $C$ とし、その中心を $S$ とする。 (1) 線分 $AR$ の中点を $M$ とする。$M$ の座標を $a$ を用いて表す。 (2) 外接円 $C$ の中心 $S$ の座標を求める。

幾何学座標平面三角形外接円垂直二等分線線分の傾き
2025/6/7

1. 問題の内容

座標平面上に4点 A(1,0)A(-1,0), B(1,0)B(1,0), P(1,3)P(-1,3), Q(1,1)Q(1,1) がある。線分 PQPQ 上に点 RR をとり、その xx 座標を aa とする。三角形 ABRABR の外接円を CC とし、その中心を SS とする。
(1) 線分 ARAR の中点を MM とする。MM の座標を aa を用いて表す。
(2) 外接円 CC の中心 SS の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 RR は線分 PQPQ 上にあるので、線分 PQPQ の方程式を求める。線分 PQPQ の傾きは 131(1)=22=1\frac{1-3}{1-(-1)} = \frac{-2}{2} = -1 である。よって、線分 PQPQ の方程式は、y1=(x1)y - 1 = -(x-1) より、y=x+2y = -x+2 である。点 RR の座標は (a,a+2)(a, -a+2) と表せる。
A(1,0)A(-1, 0) と点 R(a,a+2)R(a, -a+2) の中点 MM の座標は、
M=(1+a2,0+(a+2)2)=(a12,a+22)M = \left(\frac{-1+a}{2}, \frac{0+(-a+2)}{2}\right) = \left(\frac{a-1}{2}, \frac{-a+2}{2}\right)
となる。
(2) 外接円の中心 SS は、線分 ABAB の垂直二等分線と線分 ARAR の垂直二等分線の交点である。なぜなら、外接円の中心は、三角形の各頂点からの距離が等しいからである。
線分 ABAB の垂直二等分線は、x=0x=0 である。したがって、点 SSxx 座標は 0 である。
SSxx 座標は 0 であるから、S=(0,y)S=(0, y) とおく。
AS=BS=RSAS = BS = RS である。
AS2=(0(1))2+(y0)2=1+y2AS^2 = (0 - (-1))^2 + (y - 0)^2 = 1 + y^2
BS2=(01)2+(y0)2=1+y2BS^2 = (0 - 1)^2 + (y - 0)^2 = 1 + y^2
RS2=(0a)2+(y(a+2))2=a2+(y+a2)2RS^2 = (0 - a)^2 + (y - (-a+2))^2 = a^2 + (y+a-2)^2
AS2=RS2AS^2 = RS^2 より、1+y2=a2+(y+a2)21 + y^2 = a^2 + (y+a-2)^2
1+y2=a2+y2+2(a2)y+(a2)21 + y^2 = a^2 + y^2 + 2(a-2)y + (a-2)^2
1=a2+2(a2)y+a24a+41 = a^2 + 2(a-2)y + a^2 - 4a + 4
2(2a)y=2a24a+32(2-a)y = 2a^2 - 4a + 3
y=2a24a+32(2a)=2a24a+342a=2a2+4a32a4y = \frac{2a^2 - 4a + 3}{2(2-a)} = \frac{2a^2 - 4a + 3}{4-2a} = \frac{-2a^2 + 4a - 3}{2a - 4}
S=(0,2a24a+342a)S = \left(0, \frac{2a^2 - 4a + 3}{4-2a}\right)

3. 最終的な答え

(1) M=(a12,a+22)M = \left(\frac{a-1}{2}, \frac{-a+2}{2}\right)
ア: 1, イ: 1, ウ: 2, エオ: 2, カ: 2, キ: 2
(2) ク: 0, ケ: 1
コ: 0, サシ: 2, ス: 4, セ: 3, ソ: -2, タ: 4
S=(0,2a24a+32a+4)S = \left(0, \frac{2a^2 - 4a + 3}{-2a + 4}\right)

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