等差数列の問題です。 (1) $S_{10} = 100$, $S_{20} = 400$ の情報から、初項 $a$ と公差 $d$ を求め、それらを用いて $S_n$ を表す式を導出します。さらに、$S_k = 900$ となる $k$ の値を求めます。 (2) $n \geq 2$ とするとき、等差数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を表した式として、与えられた3つの式が正しいか誤っているかを判定します。

代数学等差数列数列の和等差数列の和の公式
2025/6/7

1. 問題の内容

等差数列の問題です。
(1) S10=100S_{10} = 100, S20=400S_{20} = 400 の情報から、初項 aa と公差 dd を求め、それらを用いて SnS_n を表す式を導出します。さらに、Sk=900S_k = 900 となる kk の値を求めます。
(2) n2n \geq 2 とするとき、等差数列 {an}\{a_n\} の初項から第 nn 項までの和 SnS_n を表した式として、与えられた3つの式が正しいか誤っているかを判定します。

2. 解き方の手順

(1)
等差数列の和の公式 Sn=n2{2a+(n1)d}S_n = \frac{n}{2}\{2a + (n-1)d\} を利用します。
S10=102(2a+9d)=100S_{10} = \frac{10}{2}(2a + 9d) = 100 より、 2a+9d=202a + 9d = 20 ... (1)
S20=202(2a+19d)=400S_{20} = \frac{20}{2}(2a + 19d) = 400 より、 2a+19d=402a + 19d = 40 ... (2)
(2) - (1) より、 10d=2010d = 20 なので、d=2d = 2
d=2d = 2 を (1) に代入すると、2a+9(2)=202a + 9(2) = 20 より、2a=22a = 2 なので、a=1a = 1
したがって、初項は1, 公差は2
よって、Sn=n2{2(1)+(n1)(2)}=n2(2+2n2)=n2S_n = \frac{n}{2}\{2(1) + (n-1)(2)\} = \frac{n}{2}(2 + 2n - 2) = n^2
Sk=k2=900S_k = k^2 = 900 より、k=900=30k = \sqrt{900} = 30
(2)
ア. Sn=n2(a2+an1)S_n = \frac{n}{2}(a_2 + a_{n-1})
等差数列なので、a2=a+da_2 = a + d, an1=a+(n2)da_{n-1} = a + (n-2)d.
Sn=n2(a+d+a+(n2)d)=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(a+d+a+(n-2)d) = \frac{n}{2}(2a + (n-1)d)
これは等差数列の和の公式と同じなので、正しい。
イ. Sn=n12(a2+an1)S_n = \frac{n-1}{2}(a_2 + a_{n-1})
n1n-1 である時点で項数が合わないので誤り。
ウ. Sn=n12(a1+an)+anS_n = \frac{n-1}{2}(a_1 + a_n) + a_n
Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n)が正しいのでこれは誤り。

3. 最終的な答え

(1)
初項 コ: 1
公差 サ: 2
SnS_n = A: n2n^2
kk = シ: 30
(2)
ア: 〇
イ: ×
ウ: ×

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